「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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夕飯を食べてお風呂に入る前に、 モックンとミーが、丸いカーペットの上で相撲を取り始めた。
「はっけよーい、のこったー!」 とふたりで叫びながらぶつかりあいっこ。
体の大きさが違うから、 すぐにカーペットの外に押し出されたり、 吊り出されたり、うっちゃられたりするミー。
「しょや!」 マルが、突然服を脱ぎ始めた。 「おつもうたん、はっぽぽん!」(訳:おすもうさんは、すっぽんぽん!)
「わぁ!脱がな!」 「脱がなアカン!」
わはわは笑いながら、すっぽんぽんになる、モックンとミー。
「ああっ!お相撲さんはフンドシ!」 モックンが気がついた。 洗面所からタオルを持ってくる。
「こうかな?こう?どう?・・おかーちゃん!フンドシ!!」 タオルをもって裸3兄妹が、フンドシを締めてくれとやってきた。
フンドシねぇ。 こうかな?こんな感じでどうかな? タオルを二本使って後ろでぎゅうと縛り上げ、 なんとなくフンドシ姿の3人。
「フンドシー!やったー!」 取り組みを始めようとするモックンにおかーちゃんが待った。
「待て。まげもせないかん。」
髪を上でちょろんとくくってやる。 「ミ、ミーも!!」 「ぶんちゃんもぉ!!」
3人ともタオルフンドシにちょんまげだ。
「はーーーっけよおおい、のぉこったぁ!」 「きゃー!」 「うひゃひゃひゃひゃ!」 「ぶんちゃんも、のこったー!」 「わひゃひゃひゃひゃ!!」
遊んでるうちにお風呂が沸いたので、フンドシをはずしてお風呂に入る。
「なぁ、おかーちゃん、またフンドシしてな!」
いいよ。でもな、ほんとはそれ、「マワシ」っていうんだぞ。
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