「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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レーが、サーちゃんの乗ってた自転車をこかした。
わざとじゃないんだけど、 急にハンドルつかんでひねれば、自転車はこける。 サーちゃんは親譲りの反射神経で、とっさに足を抜き、けがはなかった。
でも、私は叱った。ここが叱りどこだからだ!
「レー!危ないことしたらいかん!」
レー君はごめんなさいの言えない子だ。 悪いことをしたとわかってるときは、特にそう。 「ふんっ!」 横をむいて私の顔を見ない。
両耳をつかんで正面を向かせる。
「今アンタがしたん、悪いことやで!」 「ふんっ!」
・・・こいつ・・・・・(怒)。
「悪いこととちゃうと思ってんの?」 「ボク悪くないもんっ!こけたサーが悪いんやもんっ!」
・・こ。こいつー・・・・((怒))。
「ちがうよっ!あんたまちごうてるよ!こかしたあんたが悪いの!」 「・・ふんっ!!」
それでも、しまった!とは思ってるらしい。 涙を両目にためて、クチはへの字。 でも「ごめんなさい」は意地でも言えないから、 おかーちゃんの説教なんか聞きたくない。
「ちゃんと聞け!」 「ふんっ!」 白目をむいて、あくびのマネをするレー。
ガーッ!!!!このクソガキ!!!!
普通、ここで、ゴーン☆とゲンコが入ったりするわけだが、 もともと「危ないからやめなさい。」「わかりました、ごめんなさい。」 で、すむ話だし、殴るほどのことでもない。 だが、こいつ、アタマに来るぜ!この態度!
思いとどまって、握りこぶしを緩めて、 私が最後に言い放った言葉は、
「もう、おかーちゃん、レーとは遊ばんッ!」
だった・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・情けないぞ、私・・・・・・(笑い泣き)
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