「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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2001年09月20日(木) ひがんばな

「おかーちゃーん!おみやげー!」

モックンが帰り道で彼岸花を摘んできてくれた。
「きれいやろ〜。」
大きく開いた真っ赤な花。
すごくいいもの持って帰ってきたぞ!って、笑顔ではちきれそうになってる。


「わァ。きれいねぇ!おかーちゃん、この花、大好き!」

フフン♪とモックンは得意げ。
ランドセルも下ろさずに、自分で小さな花瓶を出してきて花を挿した。

それを、キッチンのカウンターの上に飾る。

「おかーちゃん、彼岸花って、好きやわ。」
「ひがんばな?」
「うん。ちょうどお彼岸の頃に咲くから、彼岸花。」
「ひがんて、なに?」
「もう死んじゃった人の住んではる川の向こう岸。」
「へ?」
「あ。えとー、死んじゃった人を思い出すのが、お彼岸。
で、お墓参り行ったりするのね。
だから、このお花を、゛葬式花゛って言って、嫌わはる人も多いんやけど、
でもさー!
きれいじゃない!この赤い色も、お姫様の冠みたいな花の形も。」
「うん♪」

む。と何かを思い出したモックン、
「おかーちゃん、この花、舌が曲がるの?」
「へ?」
「帰り道で、工事のおっちゃんが、゛シタマガリ゛やって。」
「へー!
あのね、あんまり縁起のいい花じゃないからって、
毒があるとかって言う人もいるの。
でもなー、ホントはヒガンバナって、薬草なのよ。
湿布代わりに使ったりするんやでー。足に効く薬が採れるねん。
毒はないから、安心してつんでいいよー。」
「へぇえ〜。」

「嫌いな人も多いんだけどねえ。」

「ボクはきれいやと思うなぁ。
赤だけじゃないんやでー。
内側はちょっとピンクやねんでー。」


うん。
きれいなものをきれいと思うのは、
すんごくいいことだと思うぞ。
そのままを見るモックンは、
ちょっと、かっこいいぞ。

おかーちゃん、この花、好きだよ。


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