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立ち喰いそば - 2001年05月18日(金) 仕事柄、時間に追われている時などよく立ち喰いそば屋を利用することがある。 利用する側の動機として「時間が無いから早く食べたい・・・」殆どはこれに尽きるのではないかと思う。が、しかし、最近の立ち喰いそば屋は生麺を使い茹でたてを提供するのが主流になってきている。それはそれで茹で麺を湯がいただけの蕎麦よりも数段美味しいし、ある意味で消費者のことを考えてくれているとも思えるが、立ち喰いそばの利用動機の一番は如何に早く空腹を満たし、次の行動(仕事)に取り掛かれるかということ。 ご丁寧に食券を渡してから「これからお蕎麦を茹でますので少々お待ち下さい」と言われるが、良くて同割、それ以下のそば粉の割合で低い加水率そ麺はどうやっても2〜3分の茹で時間がかかってしまう。 前後の作業工程を考えた場合プラス1分以上が余分にかかることになり、時間に追われて待つ身としてはかなりの長さに感じてしまうし、気が短い私自身としてはイライラが最高潮に達してしまいそうな位待たされたという感じがしてしまう。 ハンバーガーショップで食べたいものが「これからお作り致しますので番号札を持って少々お待ちください」なんて言われたら「もう要らん!」と言って店を出てしまうが、立ち喰いそば屋の場合は先に食券を買わなければならないから「もう要らん」は通用しない。 私は立ち喰い蕎麦に高レベルな味は求めていないし、旨い蕎麦を食べるのだったら ちゃんとした店に行って食べると思う。でも、我儘なものでそれなりのものは求めているかもしれない・・・ 一部の立ち喰いフリークの間では何処の蕎麦がどうこうとかHP上でやりとりして態々食べに行ったりしているみたいだが、もともとの立ち喰いそば屋の利用動機はちょっと違ったところにあったのではないかと思う。 なぜ、こんなことを書いたかというと、今日午後の打ち合わせの際時間が無くて駅のそばの立ち喰い店に入ったらこういう目にあってしまった。 時間が無い、早く空腹を満たしたい、こんなときの3〜4分は本当に長く感じてしまう。 私と同じことを思っている人は意外に多いのではないかと思う。 消費者のことを思ってやっていることでも逆に考えた場合、マイナス効果とも言える事も結構あるものだ。 これは立ち喰いに限らず、どんな業態でも少なからず同じようなことがあるのではないかと思う。 -
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