■■■ ぽっちーの独り言 ■■■... pocchyland presents

 

 

シンプルと殺風景 - 2001年05月26日(土)

昨晩、行きつけのSHOT BARに久々に顔を出してみた。

そこはそんなに畏まったお店ではなく、気さくな雰囲気の小洒落たBARである。
カウンターにいた先客の熟年夫婦とバーテンの会話が耳に入ってきたのだが、あるものを指して批評をしていた。バーテンはそれを「シンプル」と言い、熟年夫婦は「殺風景」という表現をした。

デザインの仕事をしていて思うのは、人それぞれ「感性」が異なり当然ものを見ての感想なりも違ってくる。「シンプル」というのは非常にセンスが良く聞こえてくるが「殺風景」は何となく野暮ったくも感じてしまう響きがある。

バーテンが言った「シンプル」なものは私も「シンプル」という言葉で表現できたが、熟年夫婦が言った「殺風景」という表現は何処から来たのだろうかと不思議に思いながら会話の続きを聞いていた。

ふと、熟年夫婦の出で立ちを見ると頭の先からつま先まで(暗くてつま先は見えなかったが多分そうだろう)ブランド品のオンパレード。腕時計は金ぴか、シガレットケースには大きく某Cというブランドのロゴが・・・

これで謎が解けた!金ぴかの時計をしている人から見れば会話のネタになっていたものは確かに「殺風景」であり、その人から見れば物足りない存在であるかもしれない。私はブランド品のオンパレードには全然興味が無いのでどちらかというと何でもシンプルのまとめたいと思っているが、これが「感性」の違いだと実感させられた。

今のところ私が「シンプル」と感じたものを見て「殺風景」と評したクライアントには幸いなところ巡り会ってはいない。でも、そういうクライアントから依頼がきたらたぶんお断りするであろう・・・

「感性」の違いは全てに於いて食い違ってくることにもなりかねないから。






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