a fish called datsu -だつという名の魚-
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2000年11月08日(水) ある数奇な人生

 日本赤軍のテロリスト、重信房子が捕まった。その日、私は日本赤軍とほぼ同時期に社会問題になったテロリスト集団から命名した、バーダー・マインホフ(ルーク・ハインズが一時的に結成したバンド。その集団の故郷、ドイツではめちゃくちゃ顰蹙を買ったらしい。事実、ドイツに行ったとき、彼らのCDばかりはどこにも見つからなかった。オトゥールズはあったのに)を聴きながら、連合赤軍のメンバーが浅間山荘事件の最中に産んだ女の子のことを考えていた。
 私と同い年のその子はライラ・ハレド(バーダーのKILL RAMIREZでも歌われていたテロリスト女)から名前を取って、頼良という名前が付いた。私は昔の新聞読むことを趣味にしていた中学生の頃から、ずっとその子がどんな人生を送っているものか気になっていた。
 そんなある日、ある週刊誌のあの人は今特集を読んだ。それによると、「頼良ちゃん」は事件後すぐに、祖父母の所に引き取られたらしい。そしてその因果な名前はすぐに改名されたそうだ。「頼良ちゃん」はその後、地元の短大に入り、普通に就職をしたらしい。そして、彼女は自分の生い立ちについて聞いていないらしい。その記事を読んだのは、もう7年くらい前になるので、もう結婚して子どももいるかも知れない。
 こういう人は数奇な人生を送っているんだろうなと言うのは、私の勝手な思いこみだ。しかし、私にガッカリされても、彼女は知ったことないんだろうけど、何だかホッとしたようなガッカリしたような微妙な気分を味わった事をよく覚えている。


だつ |MAIL
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