a fish called datsu -だつという名の魚-
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2000年11月28日(火) 少年犯罪と反省

 朝の連ドラで、長島一茂が実力派のニヒルな役者の役をしているのを見る度に、つい鼻白んでしまうのはなぜかしら。あの役が無口なのは、大根隠しだよねえ。それにしても、朝から濃厚な男女関係を見るのは嫌だというのもあると思うが、朝の連ドラに出てくる主人公の女性って、波瀾万丈な人生を送る割にはとても奥手だというイメージがある。たとえば、『やんちゃくれ』の主人公が出会ってすぐ結婚したのは、結婚する前にセックスすることを避けるかのようだったし、婚前交渉をした事が番組で暗示されたのは『ふたりっ子』と『ひまわり』くらいだ。でも、それにしては別居婚関係も『ふたりっ子』、『私の青空』などで打ち出している。結構一筋縄ではいかない朝の連ドラの歴史を追って、男女関係の研究をしてみるのもいいかも知れない。しかし、俺は朝の連ドラおたくか?
 『ニュース・ステーション』で、12年前に起きた女子高生コンクリ詰め事件の加害者中の一人のインタビューを見た。「彼」は被害者の女の子を監視する役目だったという。彼女は何度も強姦や暴行から逃れようとしたが、その都度見つかり、より酷い暴力を受けていたという。でも「彼」は彼女が酷い目に遭っていても、見て見ぬ振りしかしていなかった。彼女を助けると、自分の身にも危険が迫る事への恐れが頭の中にあったのだ。そして、「彼」が自分がどんな酷いことをしてきたのかを思い知ったのは、彼女の遺体が発見された時だった。彼はそれ以来、自分は嫌なことがあればすぐ逃げていたことを反省し、今の結婚相手にも自分が事件に関わっていたことをうち明けたのだそうだ。一方、「彼」の共犯者の母親のインタビューもされていたが、そちらの方は今は全くの引きこもり状態になってしまったようである。
 この事件は全く許せないし、こんなに酷い犯罪なのにすぐに娑婆に出て来るのは嫌だとは思う。しかし、身の危険が迫る状況で自分が人を救うことが出来るかというのは、自分に置き換えてみるとどれだけ難しいだろうか。そして、いかに取り返しの付かない事への反省をするかという問題がある。「彼」は辛いことが起こっても、逃げずに苦しむことが自分の反省だと言っていた。また、共犯者が引きこもっていて、母親と全く会話もないことには新潟の小学生監禁事件を思い出した。できれば母親とか他の人たちと話した方がいいのだろうとは思う。しかし、共犯者は自分の犯罪の重みに耐えられないのかも知れない。
 最後に、「彼」は子どもが出来た今では、自分の子が同じ目にあったらやはり許せないだろうとも言っていた。彼が自分の子を持ったことで、より人生に責任を持てばいいなあと思う。
 6月ごろ、ビリー・マッケンジーが「君はよく頑張っているね」と言ってくれる夢を見た。これは今年見た夢の中で、たぶんベストの物になるだろうと思っている。そんな彼の曲を近頃よく聴いている。とくに BEYOND THE SUN というアルバムは聴きながら車に乗ってると、オトナっぽい気分になれるので気に入ってる。中でもM4がいい感じ。


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