a fish called datsu -だつという名の魚-
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2003年03月21日(金) |
死ぬのは嫌だ、怖い。戦争反対 |
というと、スネークマンショーのアルバムの題ですが、確かにこれほど今切実に思ってることもありません。テレビで戦争のニュースとか見て、今イラクでは沢山の人が死んでると思うと、辛くて画面を直視できません(本当に)。反戦運動とかしたいけど、最近は仕事も忙しいので、デモとか集会には参加できません。なので、一人でできる反戦運動として、各種署名をしてます。 それから、石油の利権の独占と親の恨みを果たすために国連の意見を無視して戦争を仕掛けるブッシュ大統領に対する抗議として、アメリカ製品不買をしたいと思ったけど、これがまた困難だったりする。それはアメリカ製品が生活に深く入り込んでいるからだ。これは数年前のフランスと中国の核実験の時に、ちょっと高級な化粧品さえ我慢すればフランス製品はボイコットできたのに、中国製の品物は余りに多すぎてボイコットしきれなかったと言うのに似ています。考えても見て欲しい。この日記を書くだけで既にアメリカ製品を2つも(マックとネスケ)使っていることを。そして部屋には、アメリカ映画のDVDや音楽のCDが沢山あることを。つい最近、『ハイ・フィディリティ』のDVD買ったばかりだしなあ。 なので、私は考えた。暫くは金を払ってアメリカ映画を見ないことを。この調子で戦争が長引いたら、いつまでもアメリカ映画が見られないがそれもやむなし。
最近、齋藤美奈子がマイブームだったりする。ベストセラーや雑誌に対する鋭いツッコミの虜だす。中でも『妊娠小説』での妊娠をテーマにした小説の分析法とか、『読者は踊る』で変な訳の聖書(キリストが名古屋弁で喋っていたり、通貨単位が300円とかだったりする)やクラシック音楽の本のダメさなどをいちいちほじくり返しているところ、たまりません。そこで激賞されていたクラシック音楽の入門書だという、『名曲偏愛学』がもうすぐで送られてくる。この本はベートーベンの交響曲を打者に例えてたり、鎮魂曲を葬式代金に換算したりしているという。本の目利きが誉めるのだから、余程面白いのだろう。とても楽しみだ。
後日談(2003/3/24付) 『名曲偏愛学』、読んでみました。クラシックだけかと思ったら、パンクとかプログレにも詳しくて、結構意外でした。著者の野中映氏は大学の講師もしているようで、何というのか、哲学の代わりに色んな音楽に詳しい土屋賢二と言った感じでした。 それから、アメリカ映画不買運動の件では、アメリカ映画界にも色んな意見があって、反戦の気運に批判的な人もいれば、攻撃的に反戦を打ち出してる人(『ボウリング・フォー・コロンバイン』のマイケル・ムーア監督とか)もいる。なので、一括りにするのは本当はダメなことなのかなと思ったりする。取りあえず不買運動は続くが、考えることは多い。
後日談(2003/4/23付) 9日のバグダッド陥落以降、どうにも気がゆるんでしまって、ついアメリカ映画を見てしまいました。そんな自分はとても弱い人間だとか、偽善者だと言われても仕方ねえよウワアアアンヽ(`д´)ノと、その日は考えましたが、日が経つに連れて慣れてしまいました。それでもよく考えれば、自分は誘惑に勝つ努力をしたとは思います。 イラクへの攻撃が終わったと言え、この度の戦争では沢山の人が死んだのだと思うと、やはり辛いです。もうアメさんには言いがかりのような攻撃をするのをやめて欲しいです。
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