お弁当いかが?

基本的に毎日高校生のお弁当を作っている。

彼らのうち一人は朝食をほとんど食べないで、
もう一人は大体毎朝食べて登校する、らしい。
らしい、というのは、
半分の確率で私が家族中で一番早く家を出てしまうためだ。

ある日、食べずに登校する方の息子が言った。
「かーさん、弁当さ、おにぎりでいいや。」
あ?なにそれ。どーいうこと?おにぎりだけ?
「うん、おにぎりだけ。」
おかずいらないの?マジ?どうして?
「いや、だって弁当作るの大変だろう?」

…そりゃまぁね。おにぎりの方が楽に決まってるわ。
「だからさ、おにぎりでいいや。」
…わかった。(どうせもう一人作るんだけど…)で、何個?
「う〜ん…5個かな。」

で、それから毎日おにぎり5個が彼のお弁当。
そりゃ楽よねー、なーんにも考えなくていいもの。
助かるわ〜!
でもさ、もう一人の分は(基本的に)毎日作ってるわけ。
いつまでおにぎり持っていくのかなー?
3日目に訊いたけど、おにぎりでいいって言ってたし。

一週間後の月曜夕方。
お弁当どうよ。
「ん?うん。」
おにぎりでいいの?
「おかず作ってください」
(内心失笑・かわいいかわいい!)
そうか、やっぱおにぎりじゃ厭だった?
「はじめの3日はよかったんだけどさー」
うん。
「4日目から悲しくなってさ〜」
うん。
「やっぱおにぎりだけじゃなー。弁当作って!」
はいよ。

と言うわけで、何がきっかけだったか判らないまま
息子のおにぎり弁当は一週間で幕を閉じたのであった。

ちと心残りであることよ。
だってホントに楽なんだも〜ん(笑)
2001年06月20日(水)

花のもとにて / しっぽ

My追加