いいのだろうか。

最悪のテロ事件の傷は深い。
がれきを取り除くだけでもいつまでかかる事やら。
次第に減る行方不明者、それに従って増える…。

しかし、報復を当然のこととして認めて良いのだろうか。
たしかにあの事件は許されざるべき行為だと思う。
だからといって、報復行為が戦争である限り
人が傷つくかぎり、許されないのではないだろうか。

「目には目を」と 人は言う。
それは違う と言ったのは誰だったか。
「目なら目で」償え、と言う意味なのだと。

そもそも右の頬を打たれたら左を出せというのが
教えではなかったのか。
頬を打たれて打ち返すのは
キリスト教の理念にかなっているのだろうか。

本当に悲惨な事件だと思う。
でも、だからといって、黙祷する人々の映像を背景に、
「報復措置」がまるで当然の事のように強調するのは
いかがなものだろう。

亡くなったたくさんの人々のご冥福をお祈りするとともに
新たな戦争で亡くなる人がないよう、心から願う。
2001年09月16日(日)

花のもとにて / しっぽ

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