大人になったら・・
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2002年02月09日(土) 声を出して 泣いた 火曜日

朝方 ホテルの部屋に帰り
着ていたものを 全部 脱いで
ベットにもぐり込んだ。
シーツは 冷たくて 
部屋の中は
出かけるとき 開けておいた
窓から 入ってくる
大通りを通る車の排気ガスの匂いと 
2月の朝方の冷たい空気に満ちていた。

ホテルに入り 部屋に窓があり
その窓が 開くと 
なぜか ホッとする
窓が開かないと 息苦しくなる

ちょっと 寝て
また 起きる。
講習は9時から。時間はたっぷりある
早めに ホテルの部屋を出て
ちょっと 遠回りしてみる
講習会場のYMCAに着いて
タバコを1本吸った
あったかい ブラックコーヒーが
飲みたかったけど
どこにも 置いてなかったので
諦めた。


9時に始まった講習は4時半には終わった
私の後ろに座ってた女の子と話をしながら
帰った。女の子は 次に行く旅先の話と
この前行った 旅先の話を してた
私は にこにこしながら うん、うん、と
頷いてた。ふ〜んって
人の話を 聞いてる振りして
「このコには 悩みなんて あるんだろうか
 私は こんなとこまで やってきて
 別れたはずの 男と ゆうべ SEXを
 していた。
 最後のSEXは たいしたことなかった」
なんて 考えながら 人の話を 聞いていた

その子とは 交差点で別れた
また明日。と言って
私は 生きてればね。と思った

部屋について 窓を開け タバコを吸った
途中のコンビニで買った 缶ビールを飲みながら

タバコを吸い終わったら 急にシャワーを浴びたくなり
残りのビールは 後で飲むことにして
シャワーを 浴びた
なんだか すべて 洗い流してるようで
とっても 気持ちよかった
あたまを洗い からだを洗い
歯を磨いて 顔を洗った
生き返ったみたいだった
バスルームからでると ドアを開けっ放しで
シャワーを浴びてたので 窓も鏡も 湯気で曇ってた
曇ってる窓や 鏡のせいで
わたしは なんだか 現実から 切り離された気分になった
蚕の繭のなかに いるみたいな
薄暗く 湿った 繭の中

裸のまま 残りのビールをのんだ
もう冷たくないビールは ちょっと苦かった
タバコを1本。

吸いおわったら 電話が鳴った

「まゆみ。今 下にいるから」

と、Kくんだった
洋服を着て コートとバックをもって
下に行った私に
Kくんは 封筒を差し出した
表には 私の泊まってるホテルの
ルームナンバーが書いてあった
#808

彼はその封筒を私に手渡すと
仕事があるから。
と 言って 
コートとバックを持った私を置いて
行ってしまった

コートとバックを持って 馬鹿みたいに 突っ立った私は
ストッキングを穿き忘れてたことに 気づき
あわてて エレベーターに乗り
自分の馬鹿を 思って 声をあげて 笑った
 


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まいあみ |MAIL

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