2005年12月23日(金) |
第543話 かみ合ってない |
さて、昨日の朝のことです。 家の前の通りを歩いてたら、団地の中の高い道路から声をかけられました。
「ノアちゃーん、おはよー。」 きょろきょろするノア。
声が上からきたことに気づかない。
「こっちだよ!」 身を乗り出して声をかけてくれたのは、黒ラブE君のおとうさん。 誰かわかるとたちまち目を細くして耳を倒して尻尾フリフリのノア。
それまで咥えていた木の枝をポロッと落としてご挨拶。
そしたらE君がおとうさんの後ろのほうから顔を出しました。 E君は1歳のころからノアのことを気に入ってくれてます。
気に入ってくれてて、おとうさんを引っ張っちゃうので、私もE君のお父さんも、なるべく黒い二人を近寄らせないように気を使ってるのです。
ぴいぴいぴいぴいぴいぴい・・・
E君が(ノアちゃーん!お茶しないー?)と言ってます。
そしたらノア、取り落とした木の枝を大急ぎで咥え上げると、喉の奥で
ごおるるるるるるるるるるる・・・・
(あんたにこの枝はやらないよ!)と。
「なんだよ、そんな声出すなよ、盗らないよ、枝なんか!」 E君おとうさん、ナイス突っ込み!!
E君おとうさんの声を聞いて、また耳を倒して喜ぶノア。 ノアは、基本、犬より人が好きなんですよ。
ぴいぴいぴいぴいぴいぴいぴいぴい・・・・ (ノアちゃん、遊ぼうよぉ!)
そんなノアを見て再び鼻を鳴らすE君。
ごおるるるるるるるるるるるるる!!
(絶対にこの枝はあげないからねっ!!)
体を斜に構えていつでも枝を守れるようにしながら唸るノア。
ノアちゃん、君たち全然会話がかみ合ってないよ・・・・・・・・
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