2006年03月01日(水) |
第565話 姉弟喧嘩 |
ちびたとノアが小競り合いをしていた。 きっかけはソファーの場所取り。
TVが真正面に見えて、肘掛がある3人がけソファーの右端の場所はみんなの人気の場所。 そこにちびたが座って膝にノートPCを置いてオンラインゲームをしていた。
するとそれまで床で寝ていたノアがやってきて、ちびたの前で正座をした。 しばらく待ってもちびたが気がつかないので、ノアは小さい声で「オン」と。
「なに?今忙しいから遊べないよ。」 「オン」
ノアは、ちびたの場所に座りたいのだ。 黙ってみてたらノアはちびたの隣に座り、べしっ、べしっとちびたの左腕を前足で叩いた。
「なに?なんなの?ご飯はまだだよ。」 べしっ、べしっ。
「やめてよー、もー!」
小首をかしげてちびたに叱られるノア。 少し考えてちびたに抱きつき、猛烈な勢いで顔を舐めだした。
「やめっって!あーもー!パソコンが落ちちゃうでしょう!やめろー」
お友達とネット経由で将棋をやってたらしいちびたが慌ててソファーから降りてストーブの前に移動した。
んふー。 満足げにため息をついて、ちびたが座ってた場所に座るノア。 (やっと座れたよ)と言ってるのが見え見え。
本当はソファーに座らせちゃいけないんだろうし、ちびたよりも上位に立たせちゃいけないんだろうけど、ノアはちびたの保護者のつもりって言うことで安定してる彼らの関係。
このままでいいのだろうかねえ。 ずっとこの二人(?)の間が心配だったけど、いまだに怪我も無くやってこれたんで、口を出さなかったんだけど。
 (この場所が好きなんだもん)
|