2006年06月09日(金) |
第599話 田んぼを渡る風 |
今年もまた「歩きたくないの」って季節が来たようです。
1ヶ月もするとまた歩くようになるのです。 仕方ない。
以前は無理やり引きずるようにして散歩してましたが、お互いにストレスが溜まるだけなのでやめました。
朝昼夜で1日2時間の散歩が、この時期は合計で1時間ほどに減ります。
ノアにも歩きたくない理由があるんでしょうよ、きっと。 口がきけたらノアの気持ちを聞いてやれるんだけど。
なのでノアと一緒になって風上に顔を向けて初夏の風を味わいました。

田んぼを渡ってくるひんやりした風、ずっと顔に受けてると心がすーっときれいになるような気がします。
ノアと二人で黙って15分ほど風を受けていると、ノアは満足したように私を見上げて (おうちに帰る)と目でいいます。
「帰ろうか」と言うと、おとなしげに尻尾をふって歩き出します。
せっかちな私には、こんなのんびりした時間はノアと暮らしてなかったら一生持てなかった気がします。
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