弱Sonファイブ

■2001年12月23日(日) 甘いタイトル。


もういい加減に

眠くて眠くて

突っ伏して寝ていたら、

トントン肩をたたかれて

「お客さん、寝ないで下さい」

って言われます。

ここではトコトン

みんなでひとつになることが

至上法則であり、

おいらは

それを守れる大人であると

自負しているので、

カウンターに肘をつきながら

踊る人を見ていました。

音楽が支配する空間を見ると、

いつもエヴァンゲリオンの

人類補完計画のことを

思い出します。

ミラーライトとスモークに

包まれたひとつのアメーバは、

うねりながら

たったひとつの表情を

それぞれの顔に

貼りつけてます。

機械よりも正確な

コピー&ペースト。

...

トントン。

「ホントもう、アパレルの男が
 後ろから踊っているときに
 どうたらこうたら...
 でつかれちゃってさー」

「あ、そう。
 まったりしたい?」

「あー、したいしたい。
 となり、いい?」

「ええよ」

「...」

「...」

「ひとり?」

「まあな。
 ジュンがチケットさばけん
 って言うからちょっと
 ゲストで来てみたんや。
 自分は?」

「あたしはあっちのテーブルに
 うんたらかんたら...
 なのよ」

「ふーん」

「...」

「...」

「何見てるのー?」

「別に何も見てない。
 これだけのビートを叩き出しても
 正確に操作するDJって
 すごくクールやと思わんか?」

「でもほら、手のはしでちょっと
 リズム取ってる。
 実はちょっとノリノリかも」

「そうやね。
 DJかっこいいよねー」

「うんうん、かっこいいー」

「こっから踊る人見てたら
 自分がDJになって
 みんなを踊らせている気分になる」

「えー、そうなのー?」

「DJがレコード選んでるときに
 いっしょに選んでみなよ」

「どうやるの?」

「すばやくレコードに視線を移す」

「...」

「...」

「...」

「レコードを選んだらすばやく
 ターンテーブルに目を戻す」

「...」

「...」

「...」

「あ、ちょっとおもしろいかも」

「な?ここはいい席やろ?」

「うん、いい席」

「VIP席や」

「ハハ、そうだねー」 
 
「よし、そんなら踊りに行こう」

...




「で、加護さん、
 なんで電話番号
 聞かないんですか?
 ホントに逆ナン
 されたんですか?」


「いやー、ウソかも」


「加護さん、がんばんないと!」


「ハハハ...」








終わった恋に

永遠の純情という

甘いタイトルをつけて

味わいつくすことに

忙しくて

まだまだがんばれない。




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