弱Sonファイブ

■2002年10月15日(火) 定食屋で思ったこと。


加護さんの近所には

中華料理の定食屋がある。

ここに行ったら

たいていマーボ定食なので

おばちゃんは

「マーボかい?」

と聞いてくる。

「マーボやね」

って言うと

「マーボ大至急ねー」

っておばちゃんが言うわけだ。

しばらく待つと

「今日はみかん付きね」

って言いながら

おばちゃんがマーボ定食を

持ってきてくれる。

「ちっちゃいけどその分甘いよ」

って言いながら奥に戻る。

...

しばらくすると、

おばちゃんは客のおっさんと

話し出す。

テレビを見ながら

あーでもないこーでもないと

いろいろ言ってる。

96才のじいちゃんが

テレビに映ると

「ホラすごい、96才だってねー!」

とか言いながら

「みんな100まで生きましょうね〜」

とか言いながらニコニコしてる。

目が合ってなんとなく

おいらも笑ってしまった。

22時になる。

ニュースが始まる。

「この時間になるとこればっかりだね!」

って言いながらおばちゃん笑ってる。

北朝鮮の拉致事件の記者会見だ。

「この人たち、
 ありがとうございます、
 帰国してうれしいです、
 しか言わないよねえ、
 そういう風に指示されてるのかしら」

とか言いながら厨房から出てきた

ハゲでヒョロいおっさんに

新聞を渡す。

「ホラ、小泉首相また失言だって!
 ついうっかり言っちゃったって、
 あの人口軽いよねハハハ」

「どこに載ってんだ?」

「ホラ、ここよここ。
 過激なこと言うねえ、あの人」

とか言ってガハガハ笑ってる。

「確かに過激だ」

と言いながら

ヒョロいおっさんも

フヘフヘ笑ってる。

多分この人、

若いときは無口な人だったんだな

ってなんとなく思う。

でもおばちゃんといろいろ

話してるうちに

自然としゃべりが

口について出るように

なったんやろな。

...

このみかん小さいけど甘いな。

...

おばちゃんは

ずっとしゃべりっぱなしだけど

おいらだけに向かって

しゃべることはない。

でも視線が合うと

いっつも笑ってるので

なんかつられて

笑っちゃうんだよな。

...

もう何の話してんのか

別に聞いてなかったけど

すっとしゃべりっぱなしの

おばちゃんと、

それにつられてか

かなりしゃべってる

ヒョロいおっさん、

あ、この人のしゃべりも

おっさん特有の

グチっぽい感じが全然なくて

でもちょっと

気が弱そうなしゃべりかな、

それとみかんを

手でもてあそびながら

レモンサワーを飲んでる客、

それを見るとはなしに

ボーとして一服するおいら。

...

この瞬間、

こんなおばちゃんみたいになる

女の子と

いつかいっしょになれたらなあ

って思った。

それだけ。




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