|
あの日 濃い霧が
|
僕と 君を包んだ
|
君は笑って行った
|
僕は泣けなかった
|
首筋には 銀の刃
|
銀が 僕を誘った
|
君の目に映る 紅
|
僕は緋に 染まる
|
白と灰色と赤と銀
|
朝焼けが僕を襲う
|
もう光は届かない
|
僕の真ん中に 黒
| 君を殺した僕は あの日 涙と共に僕を殺した 雨と血に濡れた僕達のハコブネは 霧に沈んだ
| それでも 僕達は
|
僕は 生き続ける
|
| 珈琲は、アメリカンにしたよ。 モカの香り、好きだったよね。 マスターに頼んで作らせたよ。 この日の為だけの、ブレンド。 毎年、一日限りの特別な珈琲。 本当は真夜中が良かったけど。 早朝って事で許して欲しいな。 あの時とは違う、晴れの今日。 胸を刺す棘は、あの時と同じ。 誕生日おめでとう、僕の爆弾。
|
|