日々ニャオニャオ。
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2005年12月01日(木) バッテリ−■読書■

なんでもかんでもほもに換算してしまう私とは逆に
鈍な友人が珍しく絶対そうだ!と言い切ったバッテリ−、
オススメされて読んでみました。

こりゃーアレだ、作者計算の上でのほもっぷりだ。
この本のどこが良いかというと、これが「児童文学」である点の
一言に尽きると思います。
これがルビー文庫だったら大したことない内容なんだけど
児童文学なのに、いいの?えっ!?とドキドキしてしまうのだよ!

主人公(孤高の受)巧が皆に狙われまくりのモテモテ。
巧が他人に身体を触られるのを嫌悪しているのに
初対面の豪(運命の相手)に触れられて
不思議と嫌悪感が無かった、から始まり(もうこの時点でネタだよ)
桜の木の下でいちゃこら(笑)
巧(ピッチャー)が放った玉を受ける豪(キャッチャー)
本気の投球に入る前に身体をじっくりと慣らし、巧と豪の間では
必ず豪の方から本気モードに入る前に合図を出すのだが
豪は巧が準備OKと思ったタイミングをちゃんと解ってるのだ、という
描写が、セックスを描いているのかと思う程の滴りっぷりで何ですかこれ。ポルノ?
疼くほど互いを求めているのにすれ違いになったりと
解ってるネ!な展開。

さらに脇役もちゃんと固めていて至れり尽くせり。
本を貸してくれた友人は私がハマルのは瑞垣×海音寺だとバレておりました。
うっ図星。瑞垣×門脇デフォの+海音寺。
ラスト瑞垣×門脇に帰って行って幸せだった(笑)
憎しみと愛情がまぜこぜになった感情てのはツボ。
優等生門脇に似たこれまた優等生坊やの海音寺だが
海音寺は門脇にはない鋭さを時々ひらめかせ、瑞垣の心を突いてくる。
海音寺が、門脇に似ているからこその瑞垣×海音寺なんだよ。やべぇたまらん。
海音寺と色々あって、門脇のところに帰って行くのがいいんだよ。
噛ませ犬海音寺でいいじゃないか!

最終巻の6巻、マヂすごかった。
俺じゃなくても投げられるのか?という豪の問いに巧は投げられる、と答え、
でも豪が必要ないという事ではなく、キャッチャーとしての豪じゃなく
キャッチャーじゃなくても豪が必要だ、という事を伝えようとするが
上手く伝えられない(告白かよ!)ところに巧の弟がいいタイミングで
入ってきて、拾った子犬が死にそうなのを豪が面倒を見てあげるのだが
子犬のどこがいいのか解らない巧に弟は「体温」が良いとか抜かすのだ!
話の途中だった巧はあと一言、豪に伝えなければ、と悶々としているところに
体温ですか!?なんちゅー展開なのよ!とハラハラ…作者、策士。

ラスト、木に登った豪と巧がキスしちゃうんじゃないかと焦りました…
良いところで邪魔が入るんだよ。アッブネー!はぁはぁ!

最後にもう一度言っておく。バッテリ−は児童文学です。
そういうドキドキです。


ピロヤス |MAIL

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