日々ニャオニャオ。
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なんでもかんでもほもに換算してしまう私とは逆に 鈍な友人が珍しく絶対そうだ!と言い切ったバッテリ−、 オススメされて読んでみました。
こりゃーアレだ、作者計算の上でのほもっぷりだ。 この本のどこが良いかというと、これが「児童文学」である点の 一言に尽きると思います。 これがルビー文庫だったら大したことない内容なんだけど 児童文学なのに、いいの?えっ!?とドキドキしてしまうのだよ!
主人公(孤高の受)巧が皆に狙われまくりのモテモテ。 巧が他人に身体を触られるのを嫌悪しているのに 初対面の豪(運命の相手)に触れられて 不思議と嫌悪感が無かった、から始まり(もうこの時点でネタだよ) 桜の木の下でいちゃこら(笑) 巧(ピッチャー)が放った玉を受ける豪(キャッチャー) 本気の投球に入る前に身体をじっくりと慣らし、巧と豪の間では 必ず豪の方から本気モードに入る前に合図を出すのだが 豪は巧が準備OKと思ったタイミングをちゃんと解ってるのだ、という 描写が、セックスを描いているのかと思う程の滴りっぷりで何ですかこれ。ポルノ? 疼くほど互いを求めているのにすれ違いになったりと 解ってるネ!な展開。
さらに脇役もちゃんと固めていて至れり尽くせり。 本を貸してくれた友人は私がハマルのは瑞垣×海音寺だとバレておりました。 うっ図星。瑞垣×門脇デフォの+海音寺。 ラスト瑞垣×門脇に帰って行って幸せだった(笑) 憎しみと愛情がまぜこぜになった感情てのはツボ。 優等生門脇に似たこれまた優等生坊やの海音寺だが 海音寺は門脇にはない鋭さを時々ひらめかせ、瑞垣の心を突いてくる。 海音寺が、門脇に似ているからこその瑞垣×海音寺なんだよ。やべぇたまらん。 海音寺と色々あって、門脇のところに帰って行くのがいいんだよ。 噛ませ犬海音寺でいいじゃないか!
最終巻の6巻、マヂすごかった。 俺じゃなくても投げられるのか?という豪の問いに巧は投げられる、と答え、 でも豪が必要ないという事ではなく、キャッチャーとしての豪じゃなく キャッチャーじゃなくても豪が必要だ、という事を伝えようとするが 上手く伝えられない(告白かよ!)ところに巧の弟がいいタイミングで 入ってきて、拾った子犬が死にそうなのを豪が面倒を見てあげるのだが 子犬のどこがいいのか解らない巧に弟は「体温」が良いとか抜かすのだ! 話の途中だった巧はあと一言、豪に伝えなければ、と悶々としているところに 体温ですか!?なんちゅー展開なのよ!とハラハラ…作者、策士。
ラスト、木に登った豪と巧がキスしちゃうんじゃないかと焦りました… 良いところで邪魔が入るんだよ。アッブネー!はぁはぁ!
最後にもう一度言っておく。バッテリ−は児童文学です。 そういうドキドキです。
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