バビロンまで何マイル?
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なんかね、例の「タリウム少女(このネーミングもどうなんだろう)」、むかつくんですよ。 大体、中学校の卒業文集とやらに「(あまり有名じゃないけど)グレアム・ヤング」とか書くあたり、「アタシはあんたらの知らないことをいっぱい知ってるのよ」てな感じでヲタ臭ぷんぷん。痛すぎる。自分がそうだったから余計にイタいんだけどな orz まあ、興味のきっかけは何だって良い。問題はそこから先だ。
私は研究者も、いや研究者だからこそ「倫理観」ってきちんと持っていなきゃいけないんだと思うんだが、ひょっとして違うのか? この子だって酢酸タリウム溶液を自分につけたところで止めていれば良い研究者になったかもしれない。自分の身で危ないことを知った上で扱うわけだからね。それを違う個体(敢えてこういう表現をする)で観察しようなんざ、おまえは何様だと。 もっともうちらはそんなよーなことやって金もらってるわけだが、特に動物実験やってる人たちなんかはそうなんだけど、この稼業をやるからには曲がりなりにも「命を奪うこと」の意味は分かってる。私の出会ってきた動物実験技術者のなかで、生き物を殺すことを楽しんでいた奴は一人もいないし、そんな奴は業界から放り出されること必至。 まあ、東大の教授もびっくり(プ だったから本人も調子こいたんだろうし、周囲も学力しか見てなかったんだろうから、バレなかったんだろうがな。
薬なんて所詮、濃度をうまく調節した毒物に過ぎん。実際、原薬の段階では劇物指定されてるものはかなりあるしね。ただ、実際に劇物や抗精神作用のある物質に囲まれて毎日仕事してたって、それを自分で使おうとか誰かに投与してみようとかって考えないけどな。 どんなに頭が良かったとしても、それを自分の自分勝手な欲望のために使うんならそれはやっぱり、ただの犯罪者としか言いようがない。
地下鉄サリン事件が起きたとき、その頃いた会社の合成屋がこう言った。 「サリン?あんなつまんない構造(の化合物)なんざ、合成する価値もないわ」 学者バカ(ほめ言葉)というのはこーいう人のことを言うんだ。理系なめんなヴォケ。
<<今日のひとこと>> 倫理観なる言葉を自分が口にするとは(照 ○1点
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