やんの読書日記
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ウィリアム・モリス作 大塚光子訳 晶文社
ウィリアムモリスのアイスランド旅日記 アイスランドというと地球の割れ目ギャオ 雪と氷の国、長寿の国くらいしか知らない 民族は北欧のスウェーデン、ノルウェイ デンマークから移住してきた人々を祖先と するらしい。美髪王ハーラルの圧制から逃れるために移住してきたと言う。 それだけでサトクリフの「ヴァイキングの歌」を思い起こす。 モリスがアイスランドに惹かれるのは 古ゲルマンの神話 サガの舞台であることかららしい。 ニーベルンゲンの歌のジークフリートもベーオウルフも このサガが原典らしい
サガの舞台のアイスランド わたしが興味深かったのはやっぱり ギャオ。深い地球の割れ目の底を馬で 通り過ぎる場面でモリスの手書きの 地形図や溶岩が作り出した模様がユーモラスで興味深い。 島全体が火山なのに緑に覆われた牧草地帯に花畑があり、 石造りの家にはひとなつっこい人々が住んでいて モリスたち一行をもてなしてくれる。 アイスランドから帰ったモリスが 人々が風景に対して異常に大きく見える と言った言葉がおもしろい。 小さな島なのに人口密度の低い 大自然にあふれた島 アイスランドに一度は言ってみたいと思った
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