やんの読書日記
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アン・ブラッシェアーズ 理論社
トラベリングパンツの続編 去年の夏から一年たってまた幸せのトラベリングパンツを回してはく季節がやってきた 4人の少女は成長して車の免許も取ったのに 少女趣味的にトラベリングパンツに自分の幸せを託したりする。 レーナは恋人のコストスと別れたことに未練を残し、ビーは自殺した母親のことを知るため祖母の家に自分が孫であることを隠して入り込む。カルメンは離婚した母に恋人ができたことで板ばさみになって悩み、ティビーは映画作りで母親を傷つけたことを知って落ち込む。 一度目にはいたトラベリングパンツが最悪の事態をまねき、二度目にはいたときに 彼女たちは幸せになる。 その展開は前回と同じだったけれど 今度の彼女たちは、トラベリングパンツを 幸せになる道具としてより、4人の友情を確かめる道具として扱っていたみたいだ。 4人は自分の力で最悪の事態を脱出し 家族特に母親と、恋人たちとの関係を修復しているのに、そこに気づいていない。 そこがまだ大人になりきっていないところかも知れないけれど。 自殺した母の残した物を見ながら 祖母のこと母のこと自分のことを考えるブリジットのことが今回は一番親身に思えた。 自分を見失っていた彼女が元のサッカー少女に戻っていく過程は読んでいて気持ちいい。
こんな篤い友情を続けられる彼女たち 4人がうらやましい
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