やんの読書日記
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2003年11月26日(水) |
シーフカ・ブールカまほうの馬 |
M・ブラートフ再話 松谷さやか訳 B・ディオードロフ絵
ロシアの昔話の定説 三人息子か三人娘の末っ子が活躍する それも精彩の上がらない子 まほうの馬か金の鳥、お姫様や 魔女(ババ・ヤガー)が出てくる。 このお話も、三人息子の末っ子イワンのばかが 小麦畑を荒らす馬をつかまえて 馬に乗ってお姫様の住む高い塔に駆け上がって お姫様と結婚するというもの。 馬の鼻息が荒くてまるでスチームシャベルのようだ。 お姫様の指輪を取った者が結婚できるというのに イワンはすぐに名乗りをあげず、家のペチカの上で 遊んでいたり、わざと毒キノコを採ってきて ばかのまねをする。 お姫様が宴会でイワンを見つけなかったら どうなっていたのでしょう?
馬を呼び出すときの掛け声が シーフカ・ブールカ 初めて聞いた言葉だ。 ブラートフはロシアのいろいろな地域のお話を 集めて再話にする。 地味な仕事だけれど、 そういう仕事は私も好きだな。
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