やんの読書日記
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呪われた航海の続編 前作でレッカーと呼ばれる座礁船の略奪者から逃れてきた ジョンと父親は、今度は密貿易集団とかかわって新しい船と積荷を 失いかける。船の名はドラゴン号、もとから密貿易船だったのを 父親が買い入れてジョンが船主として出航するが、乗り込んだ船員は 船長クローの息のかかった密貿易者だった。バクパイプの名手クロー 海を怖がり、コルク板を体中に巻きつけたダッシャー 日暮れにバクパイプを奏でて、それにあわせてアイリッシュダンスを踊る 船員の光景だけを見て少年ジョンは、 海の男のロマンを感じてしまうのだろう。 クローは密貿易の札付きの悪、 本来ドラゴン号の船長になるはずだったラーソンを 殺し、彼が持っていた密貿易を暴く手帳を自分の物にしようとたくらむ。 自分こそが不正を正そう、と決意したジョンの活躍がすごい。 前作では少年だった彼が、ここでは一人前の船主として 悪者たちと正面から立ち向かっている。 密輸の現実を監視官に報告に行くために密輸者の列の中に紛れ込み、 危うく殺されそうになりながらしっかりと任務を遂げる。 そのときに敵の刃から命を救ったのがラーソンの手帳 だった、というのがまた月並みだけどおもしろい。 最後にドラゴン号を取り返すために、ダッシャーのコルク板を身につけて 船まで泳ぎきるところ、船に残っていたクローと闘って 彼を首吊りにするところ・・・ 怖くてゾクゾクしながらもテンポの速い展開 少年でありながら賢くこなすジョンの姿に、気持ちがすっきりした。 この後彼はインドへ航海に出るらしい 最終巻が楽しみだ。
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