やんの読書日記
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2004年05月22日(土) 冬至まで 上下

ロザムンド・ピルチャー作
中村妙子訳
日向房

エルフリーダ、オスカー
キャリー、サム、ルーシー
まったくの他人だった5人が
見えない糸にひかれて
スコットランドの古い家に集まり
クリスマスまでの数日を過ごすことになる
それまでのいきさつが上巻に
下巻ではそれぞれが心に持っている
苦難や悲しみを吐き出しながら
しだいに家族のように溶け合っていく
5人とも家族と死に別れたり離婚したり
親から疎外されたりして傷を持っているけれど
スコットランドのエステートハウスで
過ごすうちに、古い自己を捨て
新しい自分を見つける。
その日がまさに冬至
冬至は季節の変わり目。新しい命の再生の日だ。
5人を取り巻くスコットランドの自然、住む人の心を映す家
人々の暖かさが心に残る。

筋が通っていて前向きなエルフリーダが
家族を突然失ったオスカーを救い
自分の帰すべき家を見つけた
最後の部分が感動的だ


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