やんの読書日記
目次|昨日|明日
ロザムンド・ピルチャー作 中村妙子訳 日向房
エルフリーダ、オスカー キャリー、サム、ルーシー まったくの他人だった5人が 見えない糸にひかれて スコットランドの古い家に集まり クリスマスまでの数日を過ごすことになる それまでのいきさつが上巻に 下巻ではそれぞれが心に持っている 苦難や悲しみを吐き出しながら しだいに家族のように溶け合っていく 5人とも家族と死に別れたり離婚したり 親から疎外されたりして傷を持っているけれど スコットランドのエステートハウスで 過ごすうちに、古い自己を捨て 新しい自分を見つける。 その日がまさに冬至 冬至は季節の変わり目。新しい命の再生の日だ。 5人を取り巻くスコットランドの自然、住む人の心を映す家 人々の暖かさが心に残る。
筋が通っていて前向きなエルフリーダが 家族を突然失ったオスカーを救い 自分の帰すべき家を見つけた 最後の部分が感動的だ
|