2004年08月22日(日) |
久しぶりに趣味の世界 |
忙しい中で生じるストレスを解消するために何をすればいいか考えまして、 昔から欲しかった山水のアンプ907シリーズで、できるだけ新しい型を ヤフーオークションで探しました。
で、見つけました。AU−α907XR。 新しいとは言っても山水はすでに終わった会社だから全てにおいて中古。 今のアンプの購入は16年前の学生の頃。それ以来だから、それよりも 新しければ、聞き慣れた音よりはいいはず。しかも今のアンプよりも 上位機種だから。この機種は93年製です。
ひとつ目の時は入札で負けましたが、ふたつ目の時は落札しました。 907は上級機種だから、オリジナル価格はそれなりに高いです。 だから、いくら中古とはいえ、ジャンクでなければ落札価格もそれなりに 高いです。今でも山水のアンプは人気がありますから、10年前の機種でも 3分の1にはなりません。特に907は07シリーズでも最上位機種です。 欲しい人にとっては、そこそこ値が張っても手に入れたい機種。
落札したアンプは、箱無し取説無し。でも大きなキズはなさそう。 アンプはメカものと違って、経年劣化が少ない電気製品。 でも、ちょっとしたところで音に影響が出る商品でもあるので、 試聴をせずに購入するのは勇気が必要です。しかもネットだし。
出品相手の住まいは車で30分以内で行けるところだから、 送料ももったいなかったので取りに行きました。33kgの重量物であるのは 忘れていましたが・・・。
引き取りに行ったまでは良かったのですが、車から部屋までの運びと 部屋の中でのセッティングは苦労しました。もう少しで腰を痛めるかと 思ったほど。あれだけの重量物をひとりで運ぶのは、後から考えると 外箱が無くて良かったと思いました。
で、あれこれ苦労してセッティングを終了。 前のアンプと劇的に良くなったわけではありませんが、素直に再現していた 前にアンプに比べ、重みと解像度が上がりました。ドンシャリが好きな人には 向いていないかもしれません。また、ゴリゴリと押し出す音が好きな人にも 向いていないかもしれません。「豊潤」という言葉が合っていると思います。
オーディオの楽しみは、いいものの組み合わせだからといって、必ずしも いい音が出るとは限らないところ。だからみんな苦労してセッティングを 組むわけです。コンポ単体だけでなく、ケーブルやラック、インシュレータ なども音に影響するため、それらのアクセサリーも手を抜くわけにはいきま せん。自分の好きな音に近づけるために、いろんな情報を入手しつつ、 予算の中でこまめに買い直す。その繰り返し。いつまでたってもそれらの 繰り返しが続くのが楽しいわけです。
とりあえず音が出ていれば満足する人には、この苦労は耐えられないでしょう。 以前ほどには単品買いをする人が少なくなったから、市場としては小さいため メーカも撤退したり機種を減らしたりしています。
流れは音だけでなく映像を含めた組み立てなっていますから、メーカとしても それを踏まえた商品作りをせざるを得ません。でも音キチにとっては つまらないラインナップになってしまいました。むしろ時代遅れな趣味に なってしまったということでしょうか。
ただ、平日は深夜にしか帰ってこないから、聞けるのはもっぱら土日に なってしまうのは、もったいないのですが、仕方がありません。 というか、早く帰ってこれるようにしなきゃ。
とりあえず手に入れて嬉しかったので書いてみました。
はい。今日は曇りときどき晴れ。(東京地方)
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