Shigehisa Hashimoto の偏見日記
塵も積もれば・・・かな?|それまで|これから
2002年09月25日(水) |
We love Rallkyou! |
わしが1番好きな食べ物は実はらっきょうであったりします。程よい歯ごたえ、噛むと口中にジュワっと広がる酸味の効いた味、鼻腔へと消えてゆく、儚い香り・・・ああ、わしの心はちぢに乱れてしまいます。らっきょうの前ではハンバーグもハヤシライスも揚げ餃子も小龍包も隣りのアッコちゃんも全部かすんで見えてしまいます。
我が家は全体的にらっきょう好きが多く、ひとたび食卓に上れば父・母と熾烈な争奪戦を繰り広げる事もしばしばです。わしの場合、まず最初にご飯が盛ってある茶碗にらっきょうを乗せられるだけ乗せて最低限の取り分を確保してしまいます。その後は折りを見て、こっそり鉢からとります。1回の食事で食べる事の出来るらっきょうの個数は決まっているのでこちらも命懸けです。一見馬鹿馬鹿しくみえる所作ですが、知略を駆使しなければらっきょう・ライフは安定しないのです。
こんなにも好きならっきょうですがひとつ気に入らない点があります。それは食べられる時期がある程度決まってしまっているという事です。通常らっきょうは春に採取した後一括して漬けるのですが、この春にしか取れないという理由からいくら多く漬け込んでおいても冬になるとらっきょう鉢の底が尽きてしまうという大変忌まわしい事態が起こってしまうのです。わしは冬は「らっきょうを食べる事が出来ない」ということを除けば結構好きになるはずですが、この「らっきょうを食べる事が出来ない」ことこそわしの人生にかなりの負担をかけるマイナス要因になるのでやっぱり嫌です。春が訪れて、らっきょうを食べられる時期と言うのは、実はわしが花粉症にかかり始める頃なのですがそれでも冬眠から覚めたカエルの如く軽やかな足取りになります。そして今年こそは冬までらっきょうが残るように節約することを家族一同心に誓うのですがこの誓いは未だに守られたことがありません。現に今年のらっきょうの現存量もかなり危うくなってきました。「最後のひとつのビンは絶対死守せよ!」の号令を胸に今年もらっきょうを賭けたくだらない一大決戦が始まろうとしているのです。
橋本繁久
|