Shigehisa Hashimoto の偏見日記
塵も積もれば・・・かな?|それまで|これから
男がいた。女がいた。二人は憎しみあっていた。男は怒り、女は表情を為していなかった。これには訳があった。男がつかみかけていた希望の光を女が奪ってしまったのである。夢を失った男の憤りは計り知れないものがあった。憎しみのドグマが男の体からふつふつと湧き上がる。女が「無」の中に微笑みを浮かべると、男は耐え切れなくなり、ついに拳を振り上げた!間一髪、女はよけることに成功した。だが、今や空間には「怨念」の2文字だけが渦巻いている。おぞましき雰囲気の中、男は肩を震わせながら言った。 「何であんなことしやがったんだ!」 「さあ、ね。勝手にそうなってしまったのよ。」 女は冷ややかに言い放つ。男の怒声は止まらない。 「お前は冷血動物だ!いや、悪魔だ、それも飛びっ切りのな!!」 「何とでもおっしゃい。私は私さえ良ければいいの・・・」 フフ・・と笑いながらささやく女。 「チクショウ!チクショー!!」 男は握った拳を地面に叩きつけながらそういった。何度も、何度も・・・
その刹那、ただならぬ気配を嗅ぎ付けてもう1人の女がやってきた。 「何やっとるのー、また兄妹ゲンカして!」 男は重い口を開いた。 「だって、こいつが・・・タイマー録画しておいたミンキーモモを勝手に消しやがったんだよぉぉぉ」
哀れなこの男、名前を橋本繁久と言ったそうな・・・アーメン。
橋本繁久
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