Shigehisa Hashimoto の偏見日記
塵も積もれば・・・かな?|それまで|これから
2002年10月27日(日) |
人に非ざるものが優っている、すなわち俳優 |
最近、わしは「○○のこういうところが嫌い」とか「この作品は××だからダメだ」とか文句をつけすぎではないだろうか、ということに今更ながら気づいた。これでは、心が貧しいみたいじゃないか。
おまけに昔のアニメばっかり褒め上げちゃって、まるで懐古主義者みたいじゃないか!・・・実際、懐古が好きな傾向はあるけれど。
でもでも、流石にこれではまずいと思っています。わしでも、もっと眼を現代に向けなければ!と痛感する時もあるのです。ですので、今日は最近のドラマ俳優のなかで自分がいいな、と思っている人についてできるだけ褒めたいと思います。
生徒A「はーい先生、しつもーん」
橋本先生「はい、何ですかA君。」
生徒A「ほめる、ったって何でやぶからぼうに俳優なんですか?」
橋本先生「う、うるさい!ごちゃごちゃ言うと単位落としますよ!」
生徒A「・・・・・」
では、始めましょう。
女優 最近はその年のトレンドにあわせてとっかえひっかえしているだけのように思える。これでは女優勘が育まれてこなくなってしまう。もうちょっと「育てあげる」ということに力点を置いて欲しい。
名実ともにトップといえるのは松島奈々子、常盤貴子ぐらいか。あとは、タレントとしてはダメだが女優としての藤原紀香は割合いいのではないかと思っている。演技力はまだおぼつかないが、体当たりの熱演と抜群の存在感を上手く出せれば大成する可能性も大いにあると思う。
若手では広末涼子、竹内祐子、国仲涼子あたりに期待したい。広末はキャリアだけ見れば若手の位置ではないが、まだまだ成長する余力を残しているように見える。上手くゆけば田中裕子のようなタイプの女優として開眼できるだろう。あと、忘れていたが仲間由起恵も推しておきたい。
男優 こちらは同性なだけに評価も厳しくなります(笑) 90年代の連ドラ界を引っ張った2大巨頭といえば木村拓也・織田裕二ということになるだろうが、私はこの2人に今ひとつ魅力を見出せない。木村は存在感はあるものの、演技力となると?となってしまうし逆に織田は存在感がない感じがする(それでも他の俳優よりはずいぶんましだとは思うが・・・)主役級で私が良いなと思っているのは唐沢寿明、江口洋介くらいか。この2人はシリアスからコメディまで自在にこなせる印象がある。多芸だからといって特別に賞賛されるのは間違っているが、それでもドラマにおいて順応性の高い役者をもっと評価しても良いと思う。
若手のほうであるがこちらも払底した状態が続いている。押尾学や窪塚洋介のような「他とは違うんだぜオーラ」は見ていて鼻につくだけだし、実際地に足のついた演技が出来ていない。俺が俺がの表現ではアンサンブルを乱して作品を台無しにしてしまう。主役を張るにはうるさすぎると言えるだろう。ここは藤原竜也や妻夫木聡らに期待したい。彼らはアイドル的な人気に毒されていないぶんまわりを見渡した演技が出来る(と信じたい)。少し前にやっていた時代劇ドラマで両者は共演していたがなかなかの出来だったと思う。是非とも修練を積んで大俳優になってほしいものである。
後記 う、うぅぅぅ・・・わしの感性じゃ生半可な気持ちでは今の俳優を褒めることが出来ん。邦画だと松竹大船映画ばっかり見てきたからなあ。どうしても文句つけたくなってしまう。あ〜あ、これではやっぱり時代錯誤者じゃないか・・・まあそれでも上にあげた俳優はかなりい良いと思っている。これからも頑張って、味わい深い作品を作ってくれることを願う。
橋本繁久
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