Shigehisa Hashimoto の偏見日記
塵も積もれば・・・かな?それまでこれから


2002年11月06日(水) ”この人の声に酔いたい” Vol.5 八奈見乗児

概論
八奈見乗児(やなみ・じょうじ)代表作:「巨人の星」伴宙太、「タイムボカンシリーズ」グロッキー他、「DRAGON BALLシリーズ」ナレーションなど、他多数。その紳士的な素顔からは考えられないがギャグ系キャラクターを演じさせたら日本一!の方である。そのお笑い的素養は恐ろしいほど高く、アドリブも絶妙なるタイミングで出てくる。神品と言っても過言ではないだろう。かと思えば、もう一方で「マジンガーZ」の弓教授に代表されるようなリベラルな役もこなしてしまう御人なのである。

独断のプレビュー
おお、やっと第5回の作成に取り掛かれる・・・思えばここ数日、風邪・歯科矯正・薄毛(もう半分アキラメとる)・その他身辺のくだらない問題に振り回されてパソコンそのものすらろくすっぽ開けない体たらく。メッチャしんどかったのでアリマス。本当はこの間観てきた「たそがれ清兵衛」の感想も書きたいけど、一旦乗っちゃった船、今月はアニメネタで・・・と決めたんだから最後までトコトン行っちゃいます。おっと、そんなことはどうでもいい。八奈見さんの話、八奈見さんの話・・・

誰がなんと言おうがタイムボカン!だよね〜。グロッキー、ボヤッキー、トボッケー、セコビッチ、コケマツ、コスイネン、ダサイネンとシリーズ全てに登場し事実上の主役を見事に張った。タイムボカンの真のヒーローは三悪なのは言わずもがなだがその中でも核となるのは上記の八奈見キャラであると思う。それは総監督笹川ひろし氏が自身のキャラクターを彼らに投影していたことなどからよくわかる。ホント、八奈見さん抜きのタイムボカンなんて見たくない!と言うか自主的に見ないね、私なら。ハマリ役という点では渥美清の寅さんみたいなものだもん。渥美清以外が演じる寅さんなんて、誰も見たくないでしょ?「ポチっとな」なんて八奈見さんが担当していなきゃ絶対生まれなかったセリフだと思うよ。

「DRAGON BALL」のナレーションも絶対はずせん。なによあの仰々しさたっぷりのしゃべりっぷりは!愉快、痛快、奇々怪々。本作品の世界観の確立に多大なる貢献を与えたのであります。このシリーズって、途中からストーリーが間延びして見るのが非常につらかったのだが「前回までのあらすじ」で八奈見さんのナレーションが頑張っているのでついつい目を向けちゃうんだよな。セッカチ上り凧の私がこのアニメに対して堪忍袋の尾を切らさずに済んだのはナレーションのおかげだもんな。

そして私の大好きな「ゲゲゲの鬼太郎(第3作)」では一反木綿を演じていた。これがまた味があってよかった。ピンチになると「鬼太郎〜!」とどこからともなく現れる。ガラガラ声の博多弁が見事に決まっていたなあ。

ちょっと印象が違うところでは「チンプイ」のワンダユウなんかが挙げられる。一応他星(名前をど忘れしてもうた)から来た犬の侍従で、つまるところカタイキャラなんだけど、八奈見さんの声によってジェントルマンともギャグキャラクターとも取れる味わい深いキャラクターになった。誠にスンバらしいのでござるよ。

あれ?私が知っている八奈見さんのキャラクターってこれで全部かなあ・・・?意外と少ないな、フム。でも、逆に言えば作品数が少ないのにこんなにも印象に残る八奈見さんって凄いよな。あの存在感の素晴らしさね。今の声優であれほどの個性を出せる人っていないでしょ?そんなおサムイ現状を踏まえると、この人は現人神って呼ぶべきかもしれんよ。いや冗談でなく。それほど素晴らしいのサ!


橋本繁久

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