Shigehisa Hashimoto の偏見日記
塵も積もれば・・・かな?それまでこれから


2003年08月22日(金) 私家版コメディアン大辞典・メジャー篇 ver.2

よく見ると誤字・脱字・誤表記・記入漏れが目立ったため書き直すことにしました。

青島幸男【あおしま・ゆきお】
・放送作家。後に俳優、国会議員、小説家、東京都知事など何でもありの状態に。因みに小説家としては直木賞を受賞している。
・クレイジーキャッツの番組の構成を担当。軽妙洒脱なシナリオを書いている。
・この人が演じた「意地悪ばあさん」は絶品である。

明石家さんま【あかしや・さんま】
・吉本所属のお笑い芸人。また、80年代後半からは「男女7人夏物語」などで俳優としても活躍している。
・当初はたけしやタモリのいじめられ役であったがしぶとく生き残り、彼らとあわせて「BIG3」と呼ばれるほどになった。
・とにかくしゃべり方がうるさい。我が強いので好き嫌いがはっきりと出る。
・大竹しのぶとの結婚後、人気に翳りが出たが、97年以降のダウンタウンの没落に乗じて再浮上した。実力はともかく人気の面では今や超一流である。
・今夏、6年ぶりに「心はロンリー気持ちは・・・」が放送される予定(実は密かに楽しみ)。

渥美清【あつみ・きよし】
・浅草フランス座出身。
・関敬六・谷幹一と共に「スリーポケッツ」を結成。テレビ草創期より活躍。
・グループ解散後はコメディアン兼俳優として名を鳴らす。坂本仇・黒柳徹子らと「夢であいましょう」をヒットさせる。
・後に山田洋次と運命的な邂逅を果たし、「男はつらいよ」シリーズで主人公・車寅次郎を演じた。この作品は26年間で都合48作製作された。さらにCG補正された寅次郎が登場する第49作も97年に製作された(正史には含まれない)。
・寅さんの印象が非常に強いが、個人的には「八墓村」でのシリアスな演技や「あにいもうと」の壮絶な愛情と憎悪の具現、「こんな男でよかったら」のうさんくささも捨てがたい。「幸せの黄色いハンカチ」の飄々とした警察官も良い。どちらにしろ、話芸の巧さにおいてはこの人の右に出るものは存在しないだろう。

今田耕司【いまだ・こうじ】
・吉本所属。吉本では珍しい1人立ちの芸人。
・いついかなる状況においても笑いを持っていくことが出来る器用な芸人。東野幸治とコンビを組んだ時の面白さは強烈無比である。
・一時期髪を金色に染めていたが恐ろしく不似合いで、各種関係者の不評も手伝って半年で黒髪に戻った。

ウッチャンナンチャン 【うっちゃん・なんちゃん】
・内村光良・南原清隆から成るコンビ。マセキ芸能社の希望の星。
・「炎のチャレンジャー」等、司会をやらせるとなかなかの力量を発揮するが、コントに関してはあまり面白いとはいえない。これはデビュー間もないころにCBCでやっていた番組や、最近の「笑う犬」シリーズで実証済みである。

島田紳助【しまだ・しんすけ】
・吉本のお笑い芸人。かつては松本竜助と共に「紳助竜助」というコンビを組んでいた。
・キレのある喋りはダウンタウンや爆笑問題をも凌いでいるのでは・・・と思えるほどの実力。欠点らしい欠点がない。あえて言えばそこが欠点かも。
・彼の20年前のパンチパーマはリベラル派を思わせる今とかけ離れていて笑える。

笑福亭釣瓶【しょうふくてい・つるべ】
・松竹芸能所属。鶴光と共に松竹芸能の不動のツートップを形成している。
・元々落語家だけに、話芸がすこぶる上手い。また、大物から若手まで、分け隔てなく絡むことができる。これは大きな強みである。
・デビュー以来、様々な”珍”事件を引き起こしてきた。特に飲酒状態の彼は放送自粛レベルの面白さ(?)。特に凄かったのは「ブリーフ4」か。
・どうでもいい話だが、漫画「Dr.スランプ」に二度ほど出演している。

ダウンタウン【だうん・たうん】
・浜田雅功・松本人志のコンビ。吉本所属。
・80年代末期より破竹の勢いでテレビ界を蹂躙(?)、92年〜96年にかけて「ごっつ黄金時代」を築きあげる。
・ところが、私はその黄金時代の彼らを知らない。残念。
・「ごっつ」終了後は瞬く間に失速、缶コーヒーのCMでお茶を濁すほどになってしまった。再起を期待したい。

ドリフターズ【どりふたーず】
・ミュージック系コメディアンのグループ。数回のメンバーチェンジがあるが、最終的にはいかりや長介、高木ブー、仲本工事、加藤茶、志村けんの5人となる。私が慣れ親しんできたのも当然この編成である。
・説明不用の人気番組「8時だよ!全員集合」で15年間以上日本のお笑い界のトップを走り続けた稀有なグループ。
・評論家の小林信彦は「クレイジーキャッツよりもギャグが幼稚」と貶したが、これは裏を返せば人気が大衆化した証左である。実際、彼らほど老若男女に幅広く支持された芸人は今のところ存在しないように思われる。
・因みに私は加藤茶と志村けんの方向性の違いを「志村は笑わせようとしているが加藤は楽しませようとしている」ということで認識している。

とんねるず【とんねるず】
・石橋貴明・木梨憲武のコンビ。所属は・・・私は知らない。
・1981年ごろからブラウン管に登場。若さ故の勢いある笑い(と言うか体力芸?)で人気を集めた。
・当時の流行語「新人類」の1人として筑紫哲也と対談している。
・「クラスの人気者がそのまま芸能人になってしまった」という感じ。実際彼らは決まった師匠を持っておらず、「型」としての芸もない。だからと言って面白くないと断ずるのは早計で、貴明のふてぶてしさは憎らしくも的を得ているし、憲武は笑いのセンスがかなり高い。ただ、最近は惰性で仕事を続けているような印象を受けるのも事実。もう一花咲かせたいところ。
・「新・ど根性ガエル」の主題歌を歌っていたのも今は昔である。

ナインティナイン【ないんてぃ・ないん】
・岡村隆史・矢部浩之から成る。吉本所属。
・混成芸人部隊「天然素材」の一員として東京に進出、あっという間に人気を獲得。岡村の動きには最近の芸人にはないキレが感じられる。だが、ダウンタウンのように「(一時的でも)天下取った」段階にはまだ至ってない。
・数々のバラエティー番組に出演してきたが、一番面白かったのは「ナイナイナ」だと私は思う。因みに「めちゃイケ」の最高傑作は「ヨモギダ少年愚連隊シリーズ」だと思う。

爆笑問題【ばくしょうもんだい】
・田中裕二・太田光のコンビ。
・96年春、スーパーファミコンの新サービス「サテラビュー」のコンテンツの1つを担当。これで私は彼らの名前を知った。
・その後、「ボキャブラ天国」で数度姿を見かけ、98年正月の異様に暗い「徹子の部屋スペシャル」の出演を経て、99年の「24時間テレビ」でやっと私の脳裏にも定着した。
・その99年当時、私の学校で「爆笑問題論争」が起こり(爆笑問題は面白いか否か、というだけの話)、喧喧諤諤の議論が展開された。因みにその時の私は日和見主義の立場を取っていた。
・今のお笑い界において、数少ない「コントを上手くこなせるコンビ」だと思う。是非コント番組を制作していただきたい。

ビートたけし【びーと・たけし】
・浅草フランス座出身のコメディアン。渥美清の後輩にあたる(直接の交流はないらしい)。文化人としての名は北野武。かつてはビートきよしと共に「ツービート」を結成していた。
・漫才ブームのころから過激な毒舌で耳目を集めた。が、私から言わせれば毒舌吐いていれば人気出るのは当たり前なのでは・・・と思う。
・小林信彦も言っているように、この人の真骨頂は「巧みな江戸弁の使い手」としてのものである。この江戸弁を武器に、特番などで巨泉に毒づく時は非常に面白かった。

東野幸治【ひがしの・こうじ】
・吉本所属。今田と同じく非コンビ型の芸人である。
・容赦ないツッコミがウリだが、大物に絡まれるのも面白い。特にヤケになったときは破天荒な魅力を発揮する。
・性格が暗そう。

森川信【もりかわ・しん】
・大衆演劇出身のコメディアン。
・「男はつらいよ」初代おいちゃん役。シリーズの人気確立に大いに貢献する。その他では「奥様は十八歳」の校長先生や「サザエさん(二代目)」の波平などが印象深い。
・「出てくるだけで面白い人」の1人。おどおどした喋り方といい、軽やかな身のこなしといい、まさしく軽演劇の申し子である。国内では最高ランクの芸人の1人として間違いなくカウントされるべき人物である。

森田一義【もりた・かずよし】
・サラリーマン上りのコメディアン。またの名を「タモリ」とも。
・デビューして間もないころから名古屋を馬鹿にした発言で人気を集める。
・このことから解るように彼の芸の本質は「差別」である。名古屋の他にも埼玉やアフリカの現地住民をよく笑い飛ばしていた。
・従って、現在「笑っていいとも!」等でみせている彼の姿は本質の一割も出していないと言ってよいだろう。
・私はこの人のことがあまり好きではないが、年末に放送される「徹子の部屋」の恒例ゲストの回は面白い。
・密室芸の第一人者である。


橋本繁久

My追加