ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2004年09月11日(土) 憧れの着物

同じ物を買うのだったら
なるべく安く手に入るほうがいい
けれど
そのものが
他にはない
たったひとつのものだったら

たぶん
付けられている値段と
じぶんのなかの
欲しさ加減をはかりにかけて
もうちょっと安かったら
とか
いくら高くても絶対
とか
もちろん衝動買いもあるだろな

金銭的に余裕がなくても
これにだけは使っちゃう
そんなツボ
人によって
本だったり車だったり飲食だったり
服に宝石に食器にブランドバック
或いは家具や道具類

わたしならやっぱり
古い着物やはぎれ
もう最初から
その価値は唯一だけれど
なかでも
自分のお気に入りを見つけたとき
もしそれが
すぐに手の届かない金額だったら

なんども見ては
憧れを育ててく
本当に欲しいものは
眺めているだけでもシアワセになれる
そしてもし
贅沢が赦されるときがきたら

何かが手に入るとき
何かを失っている
お金にかたちを変えた憧れ
手の届かないものへ乗せていた夢
そのかわり
欲しかったものと一緒に
新しい現実の物語を作って行ける

ものが手に入るまでを
大切にできたら
手に入ってからも
同じように大切にできるだろう
そんな買い方をしたい
してもらえるようなものを売りたい

たくさん着物をリサーチしても
たったひとつの羽織がやっぱり気になる
大輪の花柄が
抑えた色味でいっそう美しい泥大島
リメイクに解いてしまうのは惜しい一着
もし着物を着るひとがいたら
ぜひ見てもらいたい
トップページにリンクお願いしてみようかな


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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