楽しいわくわくの日 って言っても 変わらず続くお掃除おばさん 今日はまず冷蔵庫から まるごと腐ってるみたいな ものすごい臭いのそれは 手をつけるのに相当勇気がいるのだ
一体いつから入っていたのか 解らないほどのモロモロ 調味料やら小鉢や鍋に入ったままの 得体の知れない物体 冷凍庫には間違いなく モトは生ものだったと思われる ビニール袋に入った何やら
ひとりだったら 絶対に冷蔵庫ごと捨てている けれど不思議とふたりなら やろうと言うひとことだけで頑張れる 自然と役割分担が決まり わたしは庫内をHさんはトレイや食器を ひたすら親の仇みたいに磨いた
その途中でお豆腐屋さんのラッパの音 これまで何度か聞いていたけれど ふと湯豆腐気分になり 急いで大きな木綿豆腐一丁200円を購入 次いで土鍋に水をはり 丁度Hさんが持ってきた 昆布を適当に切って入れ とろ火のストーブの上へ
掃除が終わった後のわくわくの日は ここで製作から始めたいね お昼はありあわせの材料を持って来て 一緒に作って食べて 朝そんな話をしていたばかりだったので お昼は本当に楽しい展開になった お餅を焼いてきなこと海苔で食べ 正月もとうに過ぎてからやっと煮た黒豆をつまみ 大豆の甘味が生きている温かなお豆腐をつるり
先週ふたりで話をしていた時もそうだった どういう訳かこの空間にいると いつもの自分がちょっと特別になっている 遠くそらの上の方にまで わたしの中のどこかが 確かに繋がっているような気がする ただ普通に話すこと食べることをしていても なんだかとっても透明で 祈りのための空間にいるかのようだ
この感じをもっと何度も味わえるように 午後はひたすら床磨き たくさん水を流して 台風の泥を全部落として 古い床下のゴミも綺麗に お互い腰が痛いと言いながら それでも随分いい仕事ができた また来週 ぴかぴかの玄関を入るのが楽しみだな
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