ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2005年03月22日(火) 着物熱ふたたび

Hさんの提案で
福井秀雄商店に着物を見に行った
ついでに昨日から縫い始めた
リメイクスカートの手織り生地が
綿だと思っていたのに
アイロンを掛けた感じでは
どうも絹が混じっている気がして
切れ端を持参して判断を仰いだ

結果はあっけなく
縦糸も横糸も絹と分かり
安心して着物を物色
いや本当は買うつもりはなかったけれど
昨日災害復興のフリマで
着物が出品されてなかったのが惜しく
製作が始まって着物気分が盛り上がり
見ちゃったらやばいなとは思った

もう少し欲しいと
ネットで値段を調べたばかりの博多帯
よくある織りと色の他に
端っこから埋もれていた半幅を掘り出した
これが目の覚めるような若草色で
柄も細かくてあまり見ないものだった
裂けがあってか300円という破格のお値段に
思わずスイッチが入ってしまった

それから
古い緞子の白い帯
花柄モスリンの襦袢
蚊絣の白木綿の浴衣
十字に織り糸が入った紺の木綿の着物
以上はシミがかなりあってお買い得
繻子の白い帯はほぼ完品で
お値段もよく最後まで迷った

途中様子を見にやってきた秀雄さんに
選んだ品を披露すると
博多と思った帯は定かではなかったが
品を見て値段を見ては
首を傾げる様子に笑ってしまった
わたしの目利きも
大分確かになってきたのだと思えた

久しぶりに溢れる程の着物を見て
掘り出し物ばかりを選んだつもりが
そこからさらに値引きしてもらって
シアワセいっぱい
帰りに寄ったシルク博物館では
古い生地の見本帳や
染め型で刷った柄見本にため息をつき
時間が飛ぶように過ぎた

帰ってから
買った品をしみじみ眺めていると
帯の端の内側に
博多帯の証紙がついていた


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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