Sさんが お友達の軽トラでやってきた ざっと見てもらったが Sさんの好みに引っ掛かるものは なかったらしく この程度ならそこら中にあるぞ なんて言われた
  そのそこら中がどこらなんだか 解らないわたしだし 骨董好きな本格派よりも もう少し若い世代の人たちに 受けるようなものがいいのだと とりあえず無理を言って 並べてもらった
  レトロなガラスつきの小さい棚と 木のレリーフが素敵な本棚 商品展示用に使いたい大きな棚 そしてどうしても欲しかった いい感じに錆びた鉄の棚受けと 鴨居に打ち付けてあった フック付きの木の板などなど
  その間 お店の話をあれこれ Sさんが集めた古物は 倉庫に入りきらないほどになっているそうで オレも店の経営に参加したい なんて言っていた いつも本業が忙しいようなので 随時委託で預からせてもらうからと約束
  時間がなく 一度で運べるぶんを満載にして 全部とりあえずうちの土間へ いらない人にはゴミ 欲しい人には宝物が また一気に増えちゃった
 
 
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