ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2005年08月07日(日) 4年後の洗礼

帰郷の一週間の印象を組み入れ
自分の中で再構築を
あれやこれやと試みてみるものの
なんだかまとまらず
飲んで歌って話して
全放出した後のフヌケ状態

こういうとき
何も考えず
そこにいれば自然と仕事になる
そういう場所があるのは有難い
自発的に動かなければ
何も始まらない仕事だけだったら
反芻だけで終始するだろな

ウェットな盆地の暑さは
ちょっときついけど
からだの芯はすっきりと軽く
なのにモヤッてしまうのは
わたしの人生このままでいいのかと
突っ込みが入るからなのだった

その突っ込みは
帰る前の晩
まるで以前働いていたスナックの
同窓会みたいになった席で
ママがわたしに囁いた言葉に代表される
親もたぶん同じような気持ちで
いつまでもやくざみたいな暮らしを
心配しているに違いないと思えるような
まっとうな言葉

そういう視点を持ち込むと
未来は俄かに曇り
まるで方向を失いはじめる
これまでも迷いながら
僅かに希望が感じられる方へと
手探りしてきた全てのことが
意味のない横道へと消えそうになる

でもきっと
どんなにわたし自身が
確かさを感じ満足の行く生き方をしても
別のスケールを当てたら
測りようのない人生になってしまう
本当はきちんと測れることなんて何もないのに
幻想の尺度の中に
他人も自分も納めておきたくて
それが相手にとっても幸せと思う人はいるのだ

帰ってからしばらく
そのスケールを借りてみて辟易した
なんの着地点も
シアワセな構図も浮かばない
4年を過ぎた今だから
こんな洗礼も必要だったのかもしれない


 < 過去  目次  未来 >


ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

My追加