ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2005年09月20日(火) 歯車としての仕事

どうしてこんなにも
充実しているんだろう
自分で作ったものを自分で売る
その喜びが一番だったはずなのに
売ることは誰かがしてくれて
日々数をこなして作って行けるのが
ただ嬉しいのだ

翻って売り場では
自分で作ったものを売っている訳ではないから
その逆の立場だけを経験している
売って売って売りまくって
ようやく最低賃金に
あと少しのところまで近づいてきた

その両方で
仕事をするということの意味を
改めて考える
やりがいを持って向かえるための条件は
少なくともわたしにとって
収入がいくらかは関係ない

ひととの繋がりがあって
その仕事へのきっかけが生まれ
誰かが必要としてくれているそのことで
明日への活力が湧いてくる
続けるには日々の実感が不可欠で
安心して仕事をこなせる場所が保証されて
初めて自分が成した小さなことを喜べる

その場所を脅かされないためには
もう自分で作るしかないのだと思っていた
けれど売り場は急激に状況が変化し
なくても誰も困らないはずだった場所から
観光協会の売り場としての存在意義が
少しずつ見えてきた

そして一方で
既に需要があり
佐藤さんが築いてきた方法に従って
全体の中のほんの一部を覚え
他の何を心配することもなく
ただ自分の技術の向上を目指している

いろんな人によって
今のわたしの仕事が与えられている
新しいものを作って
切り込んで行くのとは
どちらも全く違う世界なのだ

でもそれは不思議に心地よく
売り場でも作業場でも
ただその時の作業に没頭することができる
そしてそのふたつを行き来する日々が
ちょうどいいリズムとなっている

実店舗が見えてきて
何故今ここにいるのか
行く先は解らないし
作って売ることの両方ができるはずの
わをん更新も滞ったまま
でもたぶん
今じゃないと経験できないことに
携わっているのは間違いない


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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