春まで雪が続いても困らないように お米を思い切って三袋頼んだ 雪が小康状態になり ご主人の運転で Mさんがやってきた
いつもいろいろ頂いているので お返しを用意したのに 手作りの沢庵と つやつやの黒豆のおまけつき 黒豆はいつもの 小田垣商店方式で煮るのを楽しみに ごはんを炊く準備にかかった
お米はまだ前回のを 5分づきにしたのが残っていて クリスマスのプレゼントに友人からもらった ごはん鍋に4合を用意 これはその名のとおり ご飯専用に作られたどっしりと重い 蓋が二重になった土鍋なのだ
きっちり30分置いてから おもむろに火を点け中火に掛ける 説明書にあるとおり なべ底に火が着くか着かないかに 慎重に加減してしばらく待つ ふつふつと蓋穴から蒸気が上がったら 今度は弱火で6分間 それで火を止める
時間を計りつつも お鍋に耳をあてお米の音を聞いたり くんくんと匂いの変化を確かめる まだまだ初心者だけど いつかそういう感触だけで お米が炊けたらカッコイイ気がして
火を止めてから15分待つ その間に土鍋全体に行き渡った熱が 最後の仕上げをしてくれる 今日はあえてお焦げが欲しかったので 弱火の時間を気持ち多めにしていた
トラウトサーモンの腹身に 塩しておいたのを焼き 母が作った白菜は味噌汁に 蕪は漬物に そしてMさんの沢庵 小さな粒のお米はひと回り大きく オコゲ加減も絶妙に炊き上がった
炊飯器に頼っていたときは ご飯は当たり前に炊き上がるから ともすると脇役のようで おかずを何にするかが大問題だった でも本当はごはんって お米を美味しく食べることが ドカンと中心にあるものなのだ
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