ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2006年02月11日(土) 春の足音

スーパーでちらほら
地物のふきのとうを見かけ
少し前から気になって気になって
去年初掘りしたのは
確か2月だったはず
んでとうとう今日は出かけてみた

うちの前の雪はもう溶けているけれど
川沿いに下りる階段は
途中から雪に埋もれていた
その上には何やら動物の足跡
狐か狸か
3本筋の鳥の足跡もあった

下りた先の遊歩道は
途中から長靴がすっぽり埋まる
雪のない川の縁を選んで
滑らないように注意深く
去年宝庫だった場所を目指した
けれどすぐ側まで近づくまでもなく
奥の辺りは一面の雪だった

手ぶらで帰るのは悔しく
老梅の植わっている入り口近くへ戻り
斜面の奥のもうひとつの宝庫へ
意を決して登ろうとした
積もった雪は硬く
そのまま立てそうな位なのに
体重を掛けるとズボッと沈む
何とか半分まで近づいたとこで
どうにも身動きが取れなくなった

下のコとふたり
ぎゃあぎゃあ騒ぎながら
泳ぐようにその地帯を抜けた
ズボンはびしょびしょの雪まみれ
けれど梅の蕾は赤く膨らんでいたし
雪で横倒しになった沈丁花も
青から白に変わりそうな蕾を持っていた

あと少し
いちど雪が溶けたら
一気に春がやってきそうだった


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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