昨日はぼおっとするような暖かさ 家の中は氷温蔵造りみたいな 相変わらずの冷たい空気だったのに 一歩外へ出たら別世界 日曜日に降った雪が どさどさと屋根から落ちてきた
さくさく製作が進んでいるうちはよかったが チャイナジャケットの襟で どうにも進まなくなった カーブのラインにこだわって つけてははずしを繰り返して あまりの足踏み状態に 製作意欲が途切れてしまいそう
一旦そのままにして頭を切り換えて 先にセットのスカートをと思い 残りの解いたままだった布を洗濯 洗ってしまえば 完璧に乾かないうちに アイロンを掛けないとシワが直らないので その辺の作業は とりあえず流れて行くのが有難い
柔軟材を使っても 洗いあがったウールは硬い ゴワゴワの生地はまだたっぷり濡れていて アイロンを当てると しゅわしゅわ威勢良く蒸気が上がる それとともに 硬い布はどんどん表情を変えしなやかに 濃かった色が本来の色を取り戻す 何度経験しても素敵な過程だ
ウールはウールなりに 絹は絹なりに そして木綿や麻にも それぞれ違った持ち味がある この過程で その時向き合っている布に しみじみ共感し同化することが リメイクするには欠かせない
その気持ちをそのまま移せるのは やっぱりスカートで トップスになるととたんに 頭を使い始めて 細部のパーツの形に振り回される 溶けない上に積もった雪みたいに 不自由さが重なって凝り固まってしまう
もういちど最初から この布が好きって所から始めてみよう 結局スキルのなさは それで超えていくしかないんだから
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