ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2006年02月22日(水) もったいないの行方

電気炊飯器が壊れた
越してきた家にあったものだから
何年ものかは解らない
スイッチを入れて出かけ
さあと蓋を開けると
麦のようにぷりぷりと
白い粒に胚芽の茶色が混じったのが
お湯の中で温かくなっていた

4合がマックスのごはん鍋と
大量に炊けてタイマーセットができる
電気釜を使い分けていたのだが
これでいよいよ一本になった
それはともかく
5合分の煮えた米粒をどうするか
適量を掬ってごはん鍋で炊きなおしてみた

焦がすのが怖いので
水を足したのだが
下半分は柔らかすぎ
上半分は硬いのが混じり
とてもそのまま食べられる代物ではない
悩んだ末
硬い辺りをトマト味のリゾットにして
残りを網で焼いてみた

ご飯の状態はまるで半殺しみたいで
五平餅とかきりたんぽとかが浮かぶけど
うちの子ども達には
そんな言葉じゃごまかしは効かないだろうと
なるべく薄く延ばしてみた
水分が多いのでひっくり返すまでは
焼きおにぎりよりも遥かに我慢が必要だ

両面綺麗に網から剥がれるまで
じっくりじっくり待って
みりんと醤油を浸して再び片側ずつ焼く
いったいどれ位時間が掛かったろうか
全部終わった時は
かたちの悪い濡れせんべいみたいのが
大きなお皿に山盛りできた

上のコは黙ってひとつだけつまみ
下のコは遊びに出かけるときに
さっとひとつを持って行った
帰るなり腹減ったというので勧めると
もういらないときっぱり
これをさらに油で揚げてみたらどうかな
と提案してみたら
オレも同じこと考えてたと調子がいい

でも待てよ
うっかりその気になって
結局食べなかったら
わたしが全部片付けることになる
お粥嫌いのやつらはリゾットにも
手を出さないだろうし
ならまだこのままで
真ん中に具をはさんではどうだろう

はー
どっちにしろ
どんどん深みにはまりそうな予感


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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