ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2006年06月01日(木) 布の価値

着物の素材については
まだまだ知識不足のことが多く
持っているものですら
きちんと把握しきれていない

先日も
母が送ってきた着物を
今度の展示会で売ろうと考えていた
それは銘のある江戸小紋で
偶然読んだ本の記述に
作家ものはそれだけで値打ちがある上に
小紋の中でも段違いに格が高いとあった

ならいったいいくらを付けたらいいのか
元はタダだからと気軽に考えていたので
これは浅知恵で売ったりしたら
後悔することになるかもしれない
綺麗なので解くには惜しく
さりとて寝かせて置くのもと思ったが
しばらく持っていることにした

さらには
先日オークションで求めたハギレの中に
好みの更紗模様が混じっていた
反物の端から2メートル程度の布だったが
そのあと絹紅梅を調べているときに
偶然端にある銘と同じ
竺仙という文字を見つけた

それはちくせんと読み
今は日本橋昔は浅草にあった
江戸小紋の老舗
昔ながらの染め方法を守りぬき
竺仙ものというだけで
売り文句のひとつになるというのだ

現在の商品は
ほとんど浴衣がメインらしく
さてわたしの手元にある
商標登録 竺仙鑑製
という
しかも更紗模様のこのきれは
いったいどういう所以のものなのだろうか

あちこち調べたあげく
定かなことは解らなかったが
その昔
江戸小紋とともに
江戸更紗のこんな反物が
作られていた可能性はある
もう少しきちんと解るまで
使わずに取って置こうと思ったのだった


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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