FayeBlue 目次☆過去☆未来
日曜日にボビーから電話がかかってきた。 家の電話に3回。携帯1回。 家の電話にコールIDを付けてるので 国際電話以外は誰がかけてくるかわかる。 夜11時くらいに電話がなる。 週末の疲れが出てて私は半分眠りかけてたと思う。 プルルルルルルー ID見るとWVナンバー。 ボビーからだと分かる。 留守電に変わる。切れる。 プルルルルルー また電話。同じくWVから。 留守電に変わる。 最低の音量にセットしてあるから モゴモゴと言ってるようにしか私には聞こえない。 リリリリー 携帯がなる。 どこに携帯があるのか分からず、鳴り続ける。 見つけた携帯の電源切る。 プルルルルルルー また電話がなる。 留守電に変わる。 また何かを言ってるけどモゴモゴとしか聞こえない。 そして切れる。 出たい気持ち3割。 出ない方がいいという気持ち5割。 出たくない気持ち2割5分。 眠気5分。 うちらはもうどうしようもないから 何もできないし きっとお互いまた傷付け合うだけだし ダラダラいくのが見えるから そんなのが嫌だから 冷たい女と思われても、勝手だと思われても、嫌われてもいい。 電話には出れない。 前に別れた時は彼とのちょっとした繋がりとかが欲しかったし 何か関わりがあったらまた戻れるとかそんな期待とかもあったし 電話がかかってくるとどこかで“やっぱり私なんだ”って 優越感を感じることできたし どこかで必死に関わりを持とうとしてて そのうち楽しんでいるうちはまあいいかぁと関係を持ち続けて でも楽しいなんてのはそう思い込もうとしてただけで 実際はそんなのはお互いを傷つけ、 プラス今までの思い出さえも 悪いものにしてしまうんだって初めて分かった。
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