少し前(かなり前かも。笑)の事になるのだが、囲碁関係の本を買おうと、大阪梅田の紀伊国屋書店に行った時の事。 日本棋院の「秀麗秀策」とそのほかいくつかの定石本、等を買い込みレジへ並ぶと目に飛び込んできたのが、『世界クラシックアニメシリ―ズ』というビデオコーナー。 懐かしいタイトルがズラリと並び、あまりの懐かしさと嬉しさに、「雪の女王」(ソビエト1957年製作)と「注文の多い料理店」(川本喜八郎監修)を衝動買い。 手に入れた事で満足してしまい見るのをすっかり忘れていたのだが、このところの陽気に、殆どトラウマのような条件反射で「雪の女王」が急に見たくなってしまった。(笑)
子供の頃、夏休みになると「雪の女王」が必ずと言ってイイほど放映されていた時期があった。(他にもフランスで製作された「時の支配者」や「ガンダーラ」、チェコの人形アニメ等も放映され、すっかり、世界のアニメの魅力にとりつかれてしまった。) 記憶の中の「雪の女王」は、『フルカラーのアニメだ』という“情報”と、『モノクロ』で再生される“映像”との不思議なギャップが混在し、思い出そうとすると少し頭の中が「ワサワサ」する。その「ワサワサ」を解消する為にど〜しても「雪の女王」が見たくなる…という繰り返しだった。
実際に見て、「こんなにも色があったのか」と驚いた。(笑) そしてどうしてもモノクロでしか思い出せなかった女王の宮殿が、ブルー系のモノトーンで描かれていて、ものすごく“寒さ”を感じるのだった。
“夏休み”の時期が近づくと、やたら「雪の女王」が見たくなるのはその所為だと妙に納得。
暑くなると、涼を取るために見たくなるのが「雪の女王」なのである。
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