ノーエの日記

2003年06月14日(土) 耳の底に残る歌。

子供の時から大好きで、無意識でフト気付くと口ずさんでいたり…。
何十回、何百回聞いても、聞くたびに鮮やかにその歌の風景が目の前に浮かび、
たまらなく胸がいっぱいになって、自分では最後まで歌えなくなってしまったり。

そんな歌があります。

感動させられる歌が生まれてくる背景には、感動的なドラマが幾つも、幾つも緻密なモザイクのように重なっていたり…。

そうした「歌の誕生」エピソードを紐解くのも、歌の世界を深く知る一つの方法ではあるのですが、そんな事知らなくたって、良い歌は良い歌。

その「作品」の存在が「全て」を“語る”と思うのです。

「赤とんぼ」

「赤い花白い花」

「小さな木の実」

「花のメルヘン」

この4曲、フルスコアでフルオケで演奏されるのを生で聞けたらどんなに素敵だろう……。

いえ、さっきNHKで「小さな木の実」の誕生秘話やってたんです。
そんなもの知らなくたって、「小さな木の実」をはじめて知った時、涙が止まらなくて、最後までまともに歌えなかった程に感動したんですよ。
学校では習う事も、演奏された事もなく、誰かが歌ってるのを聞いたり、レコードやラジオやテレビで聞いたのでもなく、音のない「楽譜」と印刷された文字の「歌詞」という形で出会いました。

自分で演奏して、自分で歌詞を口ずさんだ途端、歌の中の物語の世界がまるで映画のように、それこそ台詞も、登場人物の姿までもが、目に浮かびました。
そして、ぼろぼろ…ぼろぼろ…。震えも涙も止まらなくて、「音楽ってスゴイ!、歌ってスゴイ!」と思ったのでした。思えばあの時中学生…感受性も豊だったのですね。しみじみ……。


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