「ちちんぷいぷい」っておまじないの言葉のようですが、これ、立派なテレビ番組のタイトルです。(笑)
MBS毎日放送で月曜から金曜の夕方にニュースと情報バラエティという分野に入るんでしょうけど、東京からのゲストがおいでになるたびに、「のんびりした」と評される近所の井戸端会議のような番組です。
時間の都合上、休みの日しか見ることが出来ないのですが、この番組のレギュラーの一人、石田英司さんという方の時事問題の扱い方、切り口が非常に面白くて、見られる時は楽しみなのです。
幾つか大きな事件が続いてる中で、関西の幼児殴打事件について、『少年と殺人マニュアル本』というテーマで、犯人の少年が取り入れていたという情報源に注目して扱われました。 少年が読んでいたという、米国の軍人が持っている知識を纏めた本が紹介されて、心臓が凍るような気分になったのですが、石田氏に言わせると、その本が引金を引かせたわけではなく、問題の根源にはネット環境という事が大きく響いているのではないかと警告されていました。 (ここでその内容について触れるのも嫌な内容なので詳しくは書きませんが。)
Win95で急速にネット環境が整い始めてから10年。 今の十代の子供は物心ついた時からネットツールでのコミュニケーションを行っているわけで、バーチャルな世界での“人間関係”を繰り返し、そのことがどんな影響を与えているか。 結論は話されませんでしたが、(石田さんの説明が進まないほど、パネラーのツッコミ、脱線が多くて本当に近所の井戸端会議状態。笑)その中で紹介された“書籍”が興味深かったので、読んでみようかと思っています。
『「ケータイ・ネット人間」の精神分析』714円(税込) 小此木啓吾 著 (朝日文庫)
------------------------------------------------- 「ぷいぷい」の続き。
同じ番組の中で、JRの話も出ていて、その時に角さん(司会者)が、「人間は誰しも間違うものと考えている」という話から、間違わないように訓練するのは当然だけれども、間違った時にどうするかの教育、訓練をする必要があるという話になりました。
なんでも、歌舞伎には「まちがい稽古」というのがあるらしく、舞台で間違った時にどうするかという事を予め想定して稽古をするそうです。(へぇ〜って感じです。)
そこでパネラーの坂東英二さん(字、あってるかな?元中日の投手のあの方です。^^;)が、野球は必ずエラーすると考えて、球をエラーした時に、いかに被害を少なくするか(相手に得点や機会を与えないようにするか)ということを考えて、ベースカバーの練習をする。(投手が、一塁、本塁のベースカバーに走ったりするやつです。)
…そういえば、ソフトボールをやってた時、そういう練習やってたなぁ…とちょっと懐かしい事を思い出しました。 ボールの軌跡を追いながら、自分がいかに動くべきかを、全てのポジションにいる人間がキチンと考える事!と叩き込まれました。 右に飛ぶ、左に飛ぶ、ランナーがいる、いないなど、全てが相対的な影響を受けあって、行動に影響をうけるハズで、それに個々が責任を持つってやつです。
つまるところ、安全管理の意識というのは、イレギュラーを想定し、それをいかにカバーするかを考え、どう動くかを机上だけでなく、行動に移して初めて成立するのであって、現場で実践した事のない人間が、考えた事もなかった、とか、憶測や推測で原因をあげつらって言い訳するという行動や精神とは、全く正反対のものだというのを改めて実感しました。
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