武ニュースDiary

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| 2009年09月29日(火) |
偶像物語 金城武�� |
続きます。初めてのドラマ出演の話から始まります。
スター・ストーリー 金城武��

Click! 武 本当は歌を始める前、さっき言いましたけど、連続ドラマに出ました。 先に……なんというのかな、先に演技をやっていて、これがデビューなんですが、 でもCDを出す方が、プロモーションをするから人の目に触れる率が高くて、 より多くの人に知ってもらえる。 だからどっちかというと、CDのほうが正式デビューだと思われてしまうんです。
でも、ぼくはCDの前に1本ドラマに出てました。8時からの。 林福地監督です。出演は、郎さん――郎雄で、ぼくは郎雄の息子をやりました。 他にも、例えば……あ、ああ〜、ド忘れしちゃった、大勢いました。
ぼくの役はあまり勉強が好きでない男の子で、反抗的で、 外に行っては喧嘩している。 ドラマは北京語ですが、台湾語を話す人もいっぱい出てきます。 それは村の人の苦しみを描いているからで、外国で勉強して帰ってきて、 愛情の問題にぶつかっている。
ぼくが初めてドラマに出たときは、実はもう好奇心いっぱいの気持ちだったです。 もっといろいろなことが学べるかも!って。 CMをやっていたから、少しだけど基礎があって演技をするんだと、 ちょっと自信はあって、ドラマに出たんです。 ところが、行ってみたら、初日のことは今でも覚えていますけど、 それは生まれて初めての撮影でもあり、 ちょうどドラマの撮影自体の初日でもあったわけです。
ぼくの最初の出番は、一言だけ、「そんなことないよ」、それだけでした。 このセリフを、20何回かNGを出したんです。 NGの原因は、監督は、感じが違う、と言いました。 20何回のNGで、1回ごとにどんどん緊張してしまって。 監督は多分かんしゃくもちょっと起こしてきて(笑)、毎回毎回、どんどん声が大きくなる。 しまいには、(イライラした口調で)「お前は演技ができるのか!」 「俺の芝居に出演した者には誰だろうと何点かはつけてやるが、 お前は零点だ!」とか、ね。
監督にどなられて、泣きそうでした。 だって、その日は撮影の初日で、大勢の人が取り囲んで、 「わー、撮影だ、撮影だ」って見ているんですよ。 大勢の人が、ぼくが叱られているのを、そこで見てる。 わかりますか、もうほんとうに家に帰りたくなるような気持ちです(笑)。 でも、南部での撮影だったから帰れない。 それで、すごく泣きたくなったけれど、芝居はやり終えないわけにはいかないから、 その場で「そんなことないよ、 という言葉は、一体どんな表情で言ったらいいんだろう、 どこが悪いんだろうと、ずっと考え続けていました。
何人もの人が話しをしてくれました。 監督はどんな感じかを話し、そのうえ演じて見せて、言いました。 「俺を見ろ、俺がやるのを見るんだ。こういうふうにやるんだよ」 それを見たら、今度は副監督がどういう感じでやるのか教えてくれるんだけど、 監督のと違うんです。 「こうやれば大丈夫なんだよ、早くやっちまおうよ」 それから(笑)カメラマンも、どういう感じか話してくれるんだけど、やっぱり違う。 しまいにはどの人の言うことを聞いたら叱られないのか、わからなくなってしまいました。
こんなふうにしてNG20何回出て、やっとOKが出ました。 その日はぼくは出番はそれ1つでしたよ。 終わると、がっくり来てしまって、演技はしたくないって思いました。 監督に叱られるのはとて恐ろしくて、叱られるのが本当に怖かったんです。 泣きたかった、なぜかわからないけれど。
これがぼくの第1作でした。その後、1日1日よくなっていきました。 だんだんと監督もぼくを怒らなくなり、NGの数も少なくなりました。 そして、全部1回OKになる日も増えてきたんです。 それでちょっと得意になって言ったりしました、 「これからはみんな、ぼくのこと、一発OKの大スターと呼んで」って(笑)。
ウォン・カーウァイ監督と仕事をしたときは、ほんとに面白い人で、 今日、ぼくらにあるシーンについて説明して撮ったとすると、 撮り終わったのに、次の日また同じシーンを撮るんですよ。 それで、「監督、このシーンをなぜもう一度撮るんですか」と聞くと、 「昨日の感じはよくなかったから、今日、もう1回同じ場面を撮る」と言う。 「どこが違うの?」と聞きました。 例えば、昨日は楽しい感じがよかったとすると、 彼は「ここは怒った感じがいい」と言うんです。 ぼくは、「おかしいですよ、昨日はあの楽しい気持ちで、 表情はこういうふうに、って話してたのに、 どうして今日は怒ったのがいいだなんて言うんですか」と言いました。 すると、彼は「俺を信じるな、自分の感覚を信じろ」だって(笑)。
最近撮り終えたのは、「チャイナ・ドラゴン」という映画です。 この映画がすごく印象的だったのは、お笑い映画だったからです。 最初から最後まで、ばかばかしく、人を笑わせる。 見たら笑わずにはいられない、そういう映画です。
実は、この映画で、気がついたんです、 映画に出るたびに、ウォン・カーウァイ監督の映画の……なんというのかな、 特徴に影響されているっていうことを。 ウォン・カーウァイは、ぼくに自分の頭で考えさせました。 どの映画でも、ぼくはアイデアをたくさん考えるようになったんです。
例えば「チャイナ・ドラゴン」で、監督が、 「次のシーンはこうこうで……こんな笑いどころがあって、とてもおかしいんだ」 と説明する。 いざ撮影になると、ぼくは一所懸命、監督よりもっといい考えを思いついて、 それを伝えたいと思うんです。 もし、OKならそれが使われるし、実際、たくさんのアイデアはぼくが自分で考えたものです。 そして「監督、見て下さい、今、監督はこうするって言ったでしょ、 もし、こうしたらもっとおかしくないですか?」と言うと、 監督は、「いいね、いいね、よしそれを使おう」と言う。 だから今回は、自分で考えなくちゃ、それを話そう、と思ったし、 頭の中にたくさんアイデアがわくのを感じました。 どの映画でも。なかにはあまり言おうと思わないのもありましたけど。 それは監督の言うとおりにすればいいと思ったからです。 でも、例えばコメディは、これはよくないなと思ったら、自分が笑えないんです。 自分でやってておかしくない。 自分が考えただけで可笑しくなるものじゃないと、笑えない。
この映画はすごく楽しかったです。特にハワイで撮影したでしょう、 で、1日に1つしか仕事しないんです、「チャイナ・ドラゴン」の撮影だけ。 撮影が終わると、みんな街に遊びにいっていいから、とても気持ちが楽でした。 この映画の撮影では、どのシーンでも笑いすぎてお腹が痛くなりました。 だから「チャイナ・ドラゴン」はぼくにとっては、新しい試みでもあり、好きな映画でもあるんです。 (続く)
BBS ネタバレDiary 21:45
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