武ニュースDiary

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2020年05月09日(土) |
「天下雑誌」2014年12月号「金城武効果」・1 |
「ELLE MEN 叡士」(2017年4月号)の記事よりも、さらに3年さかのぼってしまうのですが、 「ELLE MEN」の中で言及していた台湾の「天下雑誌」の特集記事をご紹介することにしました。 「太平輪(ザ・クロッシング)」第一部の公開の頃ですから、第二部があったとはいえ、 「恋するシェフ」の前作に当たるんですよね。一気に3年前になりますが。
この雑誌は誌名からもわかるように、芸能誌でもファッション誌でもなく、 政治・経済・社会を扱った雑誌なので、その切り口も今まで見てきた雑誌とは少し違うと思います。 特集は3つの記事から成っていますが、今日ご紹介するのは、 雑誌巻頭の「編集者の言葉」からのものです。 ですので、これも、ゆっくりゆっくり……。

金城武の商業効果
もし、台湾の商業分野における、2014年の時の人投票を行なったとしたら、 選ばれるのは、どこかの企業のCEOなどではなく、金城武だろう。 本誌主筆、馬岳琳は、独占インタビューを行ない、 初めて金城武効果の解明に切り込んだ。 商業主義への反感、金持ち嫌い、社会の不平等感が広がる昨今だが、 金城武がイメージキャラクターを務めた商品は、逆に大きい伸びを示している。 商品の効能については一言も述べず、ただ感動的なストーリーを語ることで、 抵抗し難い商業的効果を引き起こす。 なぜだろうか? スターの魅力、それはやはり第一の要因だ。
稀有であるから、心が動く
中華電信董事長の蔡力行が宜蘭の金城武を訪ねたときも、 あるいは本誌取材チームが初めて彼に会ったときも、 思わず「なんというかっこよさだ」という言葉が口から洩れた。 これは生まれつきの彼の資本である。
だがハンサムなスターは数多い。 なぜエバー航空董事長の張国煒の選んだ第一候補が金城武だったのか? 中華電信がビッグデータを分析の結果、 これしかないと言ったイメージキャラクターが金城武だったのか?
プロデューサーの焦雄屏は、台湾の男性スターの持つ国際的要素は、 中国市場で大きな競争力となっていると指摘する。 「例えば趙又廷や彭于晏は幼い頃海外で過ごしているので、 少し違った気質がある。 中国にはまだこういう男性スターはいない」 台湾の男性スターの国際的という優位性という点で、 金城武はもっとも際立った存在だ。
エバー航空は長年の努力の後、ようやくスター・アライアンス加盟に成功し、 国際レベルの航空会社となった。 金城武の、中、日、英、台湾語、広東語を流暢に操る世界の旅人のイメージは、 その企業経営の成果を、顧客に訴えかける感動的なストーリーへと 変換することに成功したのである。
過去6年間、イメージキャラクターを使用しなかった中華電信が目指したのは、 金城武の起用によって、従来の保守的なイメージを一新し、 激烈な4G商戦において、特異な価値を創造することだった。 金城武の後ろに控える芸能事務所、フーロン(福隆)と、制作チームが 功を急がず、誘惑に堪えたことが最大の成功要因であった。 フーロンがいかに企業と渉りあい、 いかに金城武のブランドの稀少価値を守り抜いたかは、本文をご一読あれ。 (続く)
BBS ネタバレDiary 22:00
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