NINJA-TOOLS
  
☆☆ 観音デス♪ スッキリ毒を吐き出して明日もガンバルぞ♪(・∀・)9 ☆☆
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※ 初めての方はHPの注意書きをご覧クダサイ。
■ そのニジゥニ。 ■

ネットより読書の方が楽しくなってきた今日この頃。


ハイ。観音デス☆


帰宅したA男を拉致ったアタイ達。
いざ告白。
「遅いよ、観音サン。」
そうよ、そのセリフを待ってたの。
さあ、張り切ってゲロってイタダキマショウ。
「好きなコいるんでしょ?」
「んー…。」
ソコ。濁らすな。
今のアタイの立場を考えろ。
関係ナイとは言わせねェ。
「誰なのか聞いてもよい?」
「…ゴメン。今はまだ言えない。」
なんですと――――っ!?(鼻血)
「私には関係ナイから?」
「そうじゃなくて…ちょっとモニョモニョ。」


ダ―――――ッ!!
ハッキリしねェヤロウだなコンチクショーは。
この為に費やしたアタイの時間を返せ。(←自業自得)
こうなったら…と。
A男をとっても好きなので心配してる設定に切り替えた。
アンタ男でしょ?
いつまでそうやって逃げ回ってんの?
ホントに大切だと思ってんなら、
もっと正々堂々としたらどうなの?
どんな状況になっても守ってやんなさいよ。
そんなんで恋だの愛だの言ってんじゃねーぞ。
つーか、あんだけヒトを巻き込んどいて、
自分達だけお気楽に幸せになろうなんざ甘いんだよ。
フーザーケールーナー。

的なコトを遠まわしにウダウダと述べた。
振られた腹いせにヤツアタリしたも同然の言動である。


「言ったらどんなメに遭うか分かるもん。」
だから甘えるなつってんだよ。
テメェで撒いた種だろうが。
とばっちりで妙な噂立てられたコッチの身にもなってみろ。
辛いだの悲しいだのは他人に押し付けといて何言ってんだ。
楽しいのも嬉しいのもアンタら2人ダケなんだよ。
ウソで固めて他人様陥れて楽しいか?
アンタはそんな女が好きなのか?
つーか。
仮にも好きだった女をあんな目に遭わせといて知らんぷりか?
イイ度胸してるじゃねェか。イヤガラセか?復讐のつもりか?
俺が何とかしてやる、くらい粋な言葉は言えんのか。
甘やかしあってるダケのママゴトなら今すぐやめろ。
そんなのの犠牲になるつもりはナイ。イイ迷惑だ。

的なコトを、
カナリ遠まわしにかつ、おしとやかに伝えた。(どうやって?)
ガラスの仮面風味に言うならば、
とうとう仮面(化けの皮)が剥がれたと言える。


アタイの作戦は見事に失敗し、AB女と共にすごすごと退散。
「…で、何が分かったの?」
「ぃゃ、確実には何も…ゴメン。」
「Aのコト甘く見すぎたね。」
「そのようね。って…ハ?」
「スッカリAの言いなりだよ、アレは。
絶対にあのコはボロを出さないと思うよ。」

「ドコまで分かって言ってる?」
「今度は観音サンが私に付き合ってね。」
「ドコへ?」
「待ってるヒトがいるの。」
AB女に連れて行かれた先で待っていたのは、
OチャンとMチャン、そして初登場のHクン。


「どうだった?」
「先に手を打たれたみたい。」
「昼間、Bサンに言ったのがマズかったんだよねェ。
黙って行きゃA男1人でアタフタしたハズなのに。」

「観音サン、バカ正直で詰めが甘いから。」
「…さっきから何の話をしてる?」
「最初はね、B男サンの友達を好きになるコトで、
B男サンのプライドを傷つけようとしてるかと思ったの。
本人が気付いてるか気付いてないかは別として。
観音サンがA男を好きになる理由がナイんだもん。
好きだって思い込んじゃってるのかなぁって。」

「本気で好きだったら失礼だろ…その言い草は。」
「観音サンて滅多にヒトのコト嫌いにならない分、
嫌いになったらトコトン嫌いじゃん?」

「そのうえ友達とケンカしてまで突き進むタイプじゃないもん。
自分のコトになると凄まじく自虐的だしさ。」



「で、そんな話してるのをHクンに聞かれちゃって。」
「お前らバカ?って鼻で笑われたんだよねー。」
「あん時はマジでムカついたよ。」
「自分の信じたいモンを信じてりゃイイだろ。
女の集団心理って1番嫌いなの、オレ。」

「はぁ…。」
「1人で何とかしようなんて考えないでよね。」
「じゃあ今までと変わらずにいてくれたのも?」
「私達をあんま甘く見ないでよ。」
「エラそうに…オレのオカゲじゃねェか。」
「ウルサイね。だからアンタは嫌いだっつってんだよ。」
「なんだとー?」
激しい口喧嘩勃発。


OチャンとHクンは非常に仲が悪かった。
Hクンの横柄な態度は店内でも評判で、
Oチャンのズケズケは可愛気があるが、
Hクンのズケズケは皮肉が効いててとにかく痛い。
職場の殆どのコがHクンを苦手としていた。
実はアタイもなんだが。
苦手だから距離を置いて接していて、
Hクンのコトなど何も知らないも同然だった。
こうして話してみると、イイヤツなんだなぁと思う。
ろくに付き合いもしないのに勝手な判断をするのはやめよう。


「そーだ、観音サン。
明日から大変だねぇ。スッカリ噂の的だよ。
何たって親友の好きな男に告白しちゃった居直り女だからな。
テメェのケツはテメェでチャンと拭けよ?」

憎たらしいほどに笑い飛ばしたHクンを、
今ではコレっぽっちも苦手だとは思えない。
「ちょっとアンタね、そういう言い方ないでしょ?」
2人のケンカを見ながらふと思う。
「なんだかんだ言って気が合ってんのね?」
「ギャー!冗談でもやめてっ!」
めっさ本気なんデスガ…。(-∀-;)
「何照れてんだよ。」
「誰が照れてんだよ!」
「オメーだよ。まあオメーに好かれても嬉しくもないが。」
「アンタのそういうトコが大嫌いだって言ってんの!」
「他は大好きなワケね?」
「バッカじゃない?死ね!」
まるで小学生のケンカだ。
しかも2人とも生き生きとして、とても楽しそうだわよ。


その日の夜中。
コーン…コーン…コーン。
アタイの部屋の窓(2階)がうるさく鳴いている。
不気味に思いながらも顔を出すと、
バイクに跨ったHクンがニコニコ笑って手を振っていた。
…つづく。
2003年09月01日(月)


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抗議などは受け付けません。 / 観音。