またまたエッセイ。前出の「負け犬の遠吠え」の書評にも、同じように面白いとあった山本文緒のエッセイ。たまたま持っていたお友達と交換コ。

山本文緒さんは小説家。私はドラマになった「恋愛中毒」しか読んだことない。しかも、フィレンツェ滞在中にクラスメイトの日本人の女の子から借りたという。（なんで、わずか３ヶ月の滞在で日本の小説読まないといけないの？と思いつつ・・・）

「恋愛中毒」は、ほんとに、じっとりと重かった。という小説が書ける人が書くエッセイだけあって、エッセイもなんかじっとりしている。「負け犬の遠吠え」の酒井順子さんは、自分のことでさえ、客観的に分析しているだけあって、すごくライト。

それにどちらも執筆時、30代後半（現在、山本さんは40代だけど）、独身だけど、山本さんはバツイチ。そのヘンがすごい出ている。（結婚に夢がないというか・・リアルというか・・一回壊れただけあるというか・・。）文章も、断言的にこうだ！書いておきながら、そうじゃないと書いてあったり、なんかぐるぐるしている。

まあ、私は結婚経験がないので、山本さんの文章で共感できる部分は少なく、むしろ小説で登場人物に語らせてくれた方が、入ってきやすかったかも。

終盤、「生涯独身という覚悟」を気迫ある文章で（でも、やっぱりぐるぐるしている）かきあげた山本さんは、現在、再婚されてるそう。