今日から5月。 今年の連休は暦通り。特に予定のない連休。 特別な予定と言えば、貴方に会える後半のみ。
思えば、去年も同じような予定で過ごしていた私。 だけど、去年とは全然違う心境の私。 時間の流れってすごいなぁと、ちょっと思ってしまった。
今日ね、ふと思ったの。 私は、思い出を上書きしようとしていたんじゃないかなって。 消したくて、塗り替えたくて、でも出来なくて。 だから苦しかったり悲しかったりしていたんじゃないかな。 思い出を思い出としてしまえないから、不安になるのかなって。
過去は過去なのだ。 消すことも戻ることもできない。 過去はそこにあるのみ。
あの子が言った言葉やくれたもの。 悲しみも寂しさも涙も。 全部、事実。 嘘だったと思っても信じられないと思っても、あの子と過ごした月日は確かにそこにあった。 私の生きてきた中に、あの子と過ごした日々は確かに存在した。
それを、なくすことは不可能だ。 だって、あの子を好きだった気持ちは、事実なんだから。 悲しみに埋もれすぎて、その事実まで見たくないと思っていた。
一番大切なのはあの子にどう想われていたかじゃない。 悲しみを乗り越えることでもない。 私が、あの子を好きだったという事実を、ちゃんと認めること。 2人で歩いた道を、認めること。
そして。 今居るのは、過去じゃないと実感すること。
新しい場所。
先のことなんて何にも分からなくて、右に行くのも左に行くのも自由。 笑顔で過ごす日々を作るのも、悲しみの中で止まっているのも。 貴方を好きでいるのも、違う人を選ぶのも。 どれも私の自由。
あの子のことを思い出すのも、悪いことじゃないなと思えてる今。 うやむやな記憶を何度も思い出すよりも、ちゃんと思い出してアルバムに貼ろう。 心の中のアルバムに貼って、ちゃんと思い出にしよう。
塗り替えるんじゃなくて、新しくページを足していく。 見ない振りをするんじゃなくて、自分でページを作り出す。 これも、貴方が教えてくれたこと。
頭で理解したつもりになるのは簡単だけど、心で納得するのはなかなかに難しい。 だから、また不安になったりもするかもしれない。 でも、こんな風に気づかせてくれる貴方に出逢えて、本当に嬉しい。
貴方は、急かしたり押し付けたりはしない。 あくまでも自分の意見を言ってくれるだけ。 でも「そうだね」ってちゃんと話も聞いてくれる。
貴方からは教わることがたくさんある。 直接にも、間接的にも。 「ありがとう」でいっぱいになる。 そんな人は、やっぱり初めて。
ありがとう。
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