ふたつのこころ

2008年05月01日(木) 思い出。

今日から5月。
今年の連休は暦通り。特に予定のない連休。
特別な予定と言えば、貴方に会える後半のみ。

思えば、去年も同じような予定で過ごしていた私。
だけど、去年とは全然違う心境の私。
時間の流れってすごいなぁと、ちょっと思ってしまった。


今日ね、ふと思ったの。
私は、思い出を上書きしようとしていたんじゃないかなって。
消したくて、塗り替えたくて、でも出来なくて。
だから苦しかったり悲しかったりしていたんじゃないかな。
思い出を思い出としてしまえないから、不安になるのかなって。

過去は過去なのだ。
消すことも戻ることもできない。
過去はそこにあるのみ。

あの子が言った言葉やくれたもの。
悲しみも寂しさも涙も。
全部、事実。
嘘だったと思っても信じられないと思っても、あの子と過ごした月日は確かにそこにあった。
私の生きてきた中に、あの子と過ごした日々は確かに存在した。

それを、なくすことは不可能だ。
だって、あの子を好きだった気持ちは、事実なんだから。
悲しみに埋もれすぎて、その事実まで見たくないと思っていた。

一番大切なのはあの子にどう想われていたかじゃない。
悲しみを乗り越えることでもない。
私が、あの子を好きだったという事実を、ちゃんと認めること。
2人で歩いた道を、認めること。

そして。
今居るのは、過去じゃないと実感すること。

新しい場所。

先のことなんて何にも分からなくて、右に行くのも左に行くのも自由。
笑顔で過ごす日々を作るのも、悲しみの中で止まっているのも。
貴方を好きでいるのも、違う人を選ぶのも。
どれも私の自由。


あの子のことを思い出すのも、悪いことじゃないなと思えてる今。
うやむやな記憶を何度も思い出すよりも、ちゃんと思い出してアルバムに貼ろう。
心の中のアルバムに貼って、ちゃんと思い出にしよう。

塗り替えるんじゃなくて、新しくページを足していく。
見ない振りをするんじゃなくて、自分でページを作り出す。
これも、貴方が教えてくれたこと。

頭で理解したつもりになるのは簡単だけど、心で納得するのはなかなかに難しい。
だから、また不安になったりもするかもしれない。
でも、こんな風に気づかせてくれる貴方に出逢えて、本当に嬉しい。

貴方は、急かしたり押し付けたりはしない。
あくまでも自分の意見を言ってくれるだけ。
でも「そうだね」ってちゃんと話も聞いてくれる。

貴方からは教わることがたくさんある。
直接にも、間接的にも。
「ありがとう」でいっぱいになる。
そんな人は、やっぱり初めて。

ありがとう。


 きのう  ひび  あした


みかる [めえる]

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